ITパスポート講座の講師ブログ

統計的思考法の活かし方

宝くじ

皆さん、こんにちは。
ITパスポート講座担当の小野です。
もうすぐ春です! リフレッシュしていきましょう!

政府等が運営している宝くじのCMがたくさん流れていますね。
ジャンボやtotoなど、高額当選をウリにしたCMがたくさん流れています。
でもよく考えてみるとこれは政府による賭博推奨CMではないかと思うのです。
 
日本人には金融リテラシーが足りないとよく言われます。
だって、日本人が所有する財際の6割近くが預金だからです。
お金の形以外で財産を所有する方法を知らないのです。
株の売買をしようものなら
「よく株なんて博打をよくできるね?」といわれてしまいます。
その一方で、年末になると宝くじ売り場
(特に過去に高額当選券が出た売り場)には長蛇の列ができます。

では、株と宝くじを比較してみましょう。

株が値上がりする確立は1/2です。
当選金がいくらになるか(いくら値上がりするか)は分かりませんが、
50%の確率で当たります。
猿にダーツを投げさせてその株を買うかどうか決めるという投資法でも
プラスの収益になったという実験もあるくらいです。
つまり、どんな人でも、勘でやっても、50%の確率で当たります。
さらに、年に2回配当金をもらえます。株価は上がったり下がったりしますが、
それを気にせず、ずっと株を持ち続けていれば年に2回配当をもらえますから、
その分でプラスになる可能性大です。
ちなみに、過去100年くらいで検証すると年率6%の収益が得られた計算になるそうです。

一方、宝くじが当たる確率は1,101,204 / 10,000,000です。
約11%ですね。
300円が当たる確率が10%、3,000円が当たる確率が1%、…、
1等が当たる確率は0.00001%で、11%の確率でどれかに当たります。

もう一目瞭然です。宝くじは株式の5倍くらいのレベルの博打です。
このことは、ITパスポートの試験で出てくる確率という統計的考え方を
知っていれば分かることです(ちなみに確率は高校の数学でも出てきますよね)。
でも、宝くじを買ったことがある日本人と
株の売買をしている日本人のどちらが多いでしょうか? 
やっぱり、学んだ知識はあらゆるところで活かしていかないといけませんね!