ITパスポート講座の講師ブログ

ズル頻発…。内部統制が重要というくせに!

ズル頻発…。内部統制が重要というくせに!

皆さん、こんにちは!
ITパスポート講座担当の小野です。
行楽の秋。遊びに行きまくりたいですね! 
でもダメか・・・。勉強しなきゃ。

ここ最近、企業や組織のズルに関するニュースがとても多いように感じます。
雇用している障碍者の人数をごまかしていたとか、
融資をしやすくするために借入申込者の預金残高を改ざんしていたとか、
何だかなぁという思いが強くなります。

ITパスポートでは内部統制に関する知識が問われます。
現代はコーポレートガバナンスが重視されていて、
コンプライアンス、社会的責任、内部統制などなど、
「ルールを守って真面目にやる」ことの重要性が説かれています。
特に内部統制については出題頻度が高く、業務を適切に遂行していく
(不正顔個なら内容にする)仕組みを作って、
組織の内部をきちんと管理できる体制を整えることが求められています。

内部統制は「金融商品取引法」という法律の中で規定されています。
「金融商品取引法」は株式を発行して資金調達をしている一定規模以上の会社に適用される法律であり、
財務省・金融庁の管轄です。

その財務省・金融庁は障碍雇用者の2/3がごまかしでした(8/28付け日経新聞報道による)。
また、金融庁は、低金利で苦しんでいる銀行が多い中でスルガ銀行が
着実に利益をあげている点を評価し、地銀のモデルとしてはやしていました。
 
あぁ、何だかなぁ。
「ルールを作ったから守れ! 私たちもきちんと実践しているぞ!」、
「こんなにいい会社があるからみんな見習え!」
といっていたのがウソだったわけです。
 
しかも、ITパスポート試験は経済産業省認定の国家試験です。
その経済産業省でも障碍雇用者の2/3はごまかしでした…。
試験にまで出して、「君たち! 内部統制は大切だからね!」
といっておきながら…。

あぁ、国の舵取りを行う政府、産業界の頂点にいて絶対に欠かすことのできない
お金を握っている銀行。そんな重要なポジションでこんなことが起こるなんて、
私たち庶民はこれにどう対応すればいいのでしょうか? 
何もできず、悪影響だけを受け続けるしかないのでしょうか? 
かなり考えさせられる事件でした。