ITパスポート講座の講師ブログ

AIのバイアス

昨今、生成AIの発展が著しいです。しかし、同時にデータのバイアスという問題も明らかになってきました。
AIは何かしらのデータを学習し、それをもとにして何かしらを出力します。例えば、イラスト生成AIはネット上にある様々なイラストのパターンを学習し、それを統計的に処理して指示されたイラストを生成します。
このデータ学習の際に、少なからず偏りが生じてしまいます。例えば、「鮭の川上り」というお題でAIにイラスト生成をさせたときに、鮭の切り身が川を泳いでいるイラストが生成されてしまったという事例があります。これはAIが鮭=切り身で学習してしまった結果、起こった現象です。

このように、AIはデータを統計的に処理しているだけなので、データ学習の段階で少なからず偏りが生じてしまいます。このようなAIのバイアスをどのように解消していくか、が今後のAIの課題となるでしょう。