ITパスポート講座の講師ブログ

OJT

OJTとはOn the Job Trainingの略で、職場内訓練と呼ばれたりします。実際の現場で上司や先輩の指導のもとで仕事のやり方を学んでいく手法です。日本では昔からOJTで仕事を学んでいくことが多いです。私も新卒の際には、OJTで先輩から指導を受けました。
日本では広く浸透しているOJTですが、「OJTを信頼しすぎではないか」という議論もあります。
OJTの裏側には、理論よりも経験や現場での判断を重視する「経験主義」「現場主義」があるという指摘があります。実際に、OJTの内容は担当する先輩社員に丸投げとなっている傾向があり、理論立てられていない指導が行われる場合もあります。新人の成長度は、OJT担当の当たり外れに左右される側面もあります。
そして、何よりOJTの問題点として、「師の能力以上のことは学べない」という点があります。つまり、先輩社員の分からないことや知らないことは、OJTでは学べません。結局は、その職場の手法が前例踏襲的に受け継がれていくシステムになっており、イノベーションが生まれにくい状態になっていたりします。

OJTの良い面と悪い面をきちんと整理し、より理論立てられた指導が必要となると私は考えています。