危険物取扱者乙種4類講座の講師ブログ
酸と塩基とは②

みなさん、こんにちは。
フォーサイト専任講師の姥谷です。

前回は基礎的な化学のうち「酸と塩基」についてご紹介しましたので、今回も引き続き基礎的な化学のうち「酸と塩基」をご紹介していきたいと思います。

酸と塩基の性質
①酸の性質
以下のような性質を持つものを酸性といい、酸性を示す物質を酸といいます。
▪酸っぱい味がする
▪亜鉛と接触させると、水素が発生する
青色リトマス紙を赤くする
▪㏗が7より小さい物質
  例   塩酸(HCl)、硫酸(H2SO4)、硝酸(HNO3)

②塩基の性質
以下のような性質を持つものを塩基性といい、塩基性を示す物質を塩基といいます。
赤色リトマス紙を青くする
▪酸の水溶液の酸性(酸の性質)を打ち消す(中和)
▪㏗が7より大きい物質
  例   アンモニア(NH3)、水酸化ナトリウム(NaOH)、水酸化カリウム(KOH)

㏗(水素イオン指数)
㏗とは、水素イオン濃度を示す数値です。㏗は0から14まであり、7より大きく14に近づくほど強い塩基性を示します。また、7より小さ0に近づくほど強い酸性を示します。

なお、㏗=7は中性を示します。このように酸性・塩基性の強弱は、水素イオン指数で表されます。

酸と塩基の性質を理解する上では、㏗(水素イオン指数)についても押さえておく必要がありますので、あわせて知識を整理しておくと良いでしょう。

今回は基礎的な化学のうち「酸と塩基」についてご紹介しましたので、次回も引き続き基礎的な化学のうち「酸と塩基」についてご紹介していきたいと思います。