危険物取扱者乙種4類講座の講師ブログ
電気とは②

みなさん、こんにちは。
フォーサイト専任講師の姥谷です。

前回は電気のうち「オームの法則と直列回路・並列回路」についてご紹介しましたので、今回は電気のうち「イオン化傾向と起電力」をご紹介していきたいと思います。

〇イオン化傾向と起電力
電池において、両電極間に生じる電位差を起電力といいます。
電池を構成する2種類の金属は、どちらも電子を放出して陽イオンになろうとします。
イオン化傾向の大きい方の金属だけが電子を放出することができますが、他方の正極も電子を放出しようとして対抗しています。

よって、正極となる金属のイオン化傾向が小さいほど、負極からの電子の放出が妨げられず、起電力が大きくなります。

なお、上記に関係して、以下のように電池の種類と起電力の大きさが本試験で出題されることがあります。

電池には様々な種類があり、起電力の大きさも異なります。
▪リチウムイオン電池 約3.6V
▪リチウム電池 約3.0V
▪鉛蓄電池 約2.1V
▪マンガン乾電池 約1.5V
▪アルカリマンガン乾電池 約1.5V
▪ニッケル・カドミウム電池 約1.2V
▪ニッケル・水素電池 約1.2V

起電力については、起電力の大きい順に並んでいるものは、どれかというように問われることがありますので、上記の起電力の大きさは、できる限り覚えておくことをおすすめします。

なお、イオン化傾向については、また化学の基礎のところで取り扱う単元ですので、その部分を学習してから改めて、見直すのも良いと思います。

今回は電気のうち「イオン化傾向と起電力」についてご紹介しましたので、次回は電気のうち「静電気」についてご紹介していきたいと思います。