公務員試験対策講座の講師ブログ

受験の経験が少ないけど大丈夫でしょうか?

こんにちは!
数的処理科目担当講師の岩崎です。

冒頭の質問と同じ不安を持っているかたへのメッセージです。
人によっては、高校大学と推薦で来ていて、受験の経験が全くないという方もいます。

僕が今回アドバイスするのは教養科目についてのみですが、まず、はっきりと言えば「受験の経験があったほうが有利」であることは間違いありません。

まず、知識面です。
例えば国立大学の理系を受験した経験があれば、日本史、世界史、物理、化学、数学、現代文、英文あたりを受験に使用しているので、忘れてはいるとしても「思い出せばいい」という状態のはずです。
教養科目の半分程度は思い出すだけの状態で、合格ラインが60%~70%だとすれば、かなりアドバンテージがあると言っていいでしょう。

では、経験がないことが大ダメージになるか?と言ったらノーです。
あくまで、上の例と比較して、受験勉強中にやるべき科目が多くなる、その結果として勉強期間を多く準備する必要があるというだけです。
早めにスタートを切ればまったく問題ありません。

そもそも、受験の経験が多い人、受験で勝ってきた人を採用したいのであれば国や自治体はわざわざ時間とお金を使って試験なんてやることなく、一次試験は大学の偏差値順で済ませちゃえばすむ話です。

そこをあえてやるわけですから、受験までに蓄えた知識だけを採用側も求めているわけではありません。

知識面については必要な「期間」と「教材」と「やる気」を準備すれば大丈夫です。

むしろ、知識面以外の部分、「真剣勝負での場数」というメンタル面の方が僕個人的には気がかりです。
スランプの切り抜け方、当日の緊張のほぐし方等、場数を踏んでいればすでにノウハウがあります。

例えば、講師は皆、受験生、野球に例えれば野球選手全員、ヒットを打てるようにはできます。
しかし、自宅でスランプに悩んで練習に来なくなったとしても、自宅に行って励ましたりすることはできません。
また、鍛えたアスリートが打席に入る前、ピッチャーを目の前にしたとき、どういう反応をするのかまで、本人以上に細かく知ることはできません。

その意味で、場数の不足については、勉強期間中、意識して補うことも必要かもしれません。
具体的には
①模擬試験や模擬面接等、実戦経験を多く確保する
②スランプ、行きづまり、悩み等を相談でき、自分なりの脱出方法を見つける環境を用意する
ということが挙げられます。

結論としては、「経験はあった方が有利だが、なくても困らない」ということです。