公務員試験対策講座の講師ブログ

変わる公務員

これまでも、試験制度の変更などはブログ等でお伝えしてきています。

そこでは、SPIやSCOAの導入といった筆記試験の話がメインでした。
最近も、久々に会った受験生の方が切羽詰まった表情で勉強していたので、「どうしたのかな」と思ってお声がけすると

「発表された受験概要を見たら今年からSPIになってました…」

とのことでした。

今回は、「今、目指そうかどうか迷っている」という方に向けて、特に働き方の点で、最近気になったニュースを取り上げてみます。

■週休三日制
僕の住む愛知県でも、日進市役所で導入されるというニュースが3月末にありました。

「おお、三日も休めるのか!」とうれしい方もいらっしゃるかもしれません。
国家公務員では、介護や育児の必要な方以外にも、通院や学びなおしにも使えるような方向で現在進んでいます。
人材獲得が厳しい中、より多くの人を採用したいという意図ですから、採用される側にとってはメリットといえますね。
一週間で働く時間は変わらないので、その分、一日の働く時間は長くなります。
ただ、「メリハリをつけて働きたい」という方にはいい制度といえそうです。

運用は今後変わっていくでしょうし、自治体によっても当然異なった形にはなるでしょう。

制度の利用目的がかりに自由だとすると、「1日がかりの趣味を持っている方が、趣味に使える日なんかも増えるのかな」と、思いました。

もし、プラスで一日休めたら、何に使いますか?

■勤務間インターバルの確保
勤務間インターバルすなわち、終業から次の始業までに空けないといけない時間のことです。
国家公務員ではこの時間を「11時間」とするのが、この4月から各省庁の努力義務となりました。
例えば深夜2時まで残業して、朝9時にまた始業しないといけないとなると、インターバルは7時間です。
「家に寝に帰るだけ」というのは僕も経験があります。
こういう日が続いて、「なんのために働いてるんだ?」という気持ちになった記憶があります。
仕事を終えてから、趣味の時間、家族や親しい人と過ごす時間があるほうが、心の健康の面でも間違いなくメリットがあるような気がしませんか?

■定年の延長
国家公務員では段階的に定年が引き上げられます。これは昨年4月から運用されており、2032年度には定年が65歳になります。
長く安定して働きたい方にとっては朗報かもしれません。

まあ、老後資金も大切ですし、働ける場所を確保しておくことに特にデメリットはないですよね。

さて、いくつかの例をあげました。
民間企業もそうですが、公務員も人材獲得に苦労しています。

冒頭にあげたように、筆記試験については軽量化されていくと僕自身は見ています。
「勉強が大変そう」「忙しそう」というイメージを今持っているとしても、それはどんどん変わっていきます。