簿記のスペシャリストによるこっそり裏講義

皆さん、こんにちは!
簿記講座担当の小野です。
行楽の秋。遊びに行きまくりたいですね! 
でもダメか・・・。勉強しなきゃ。

夏休みの終盤になると、どこかのテレビでは必ず「夏休みの宿題は終わった?」と
子ども達にインタビューする映像が流れます。
もちろん、欲しい画は「まだ終わってない」といって焦る子ども達なのもお約束です(笑)。

そんな中、フリマアプリを提供しているメリカリ、ヤフー、楽天が
「宿題代行などが出品されたら削除する」との声明文を出したことが話題になりました。
文部科学省と宿題代行行為の根絶に向けて合意した上での対応だそうです。
文部科学省「自分で宿題をやることの大切さを周知する」そうです。

これを聞いて、ちょっとあべこべ感を感じ、
トップ層の育成という面では欧米諸国には勝てないし、
高齢化時代には国民に必須の金融的な感覚を麻痺させてしまうのでは? 
と、とても心配になりました。

もちろん、宿題を自分でやるのが重要というのは大切です。
でもなぜ宿題が出るのでしょう? 

それは宿題を通じて様々な能力を身につけることです。
漢字が書けない大人はまともな契約書を書くこともできずビジネスなんかできないでしょうし、
少数の計算ができなければ消費税の計算すらできず、全く話になりません。

小学校・中学校・高校と上がっていくにしたがって、
社会で生きていくために必要とされる高度な内容を身につけなければなりません。
 
長期休み中にそれを担うのが「宿題」です。
とすれば「宿題」は、生徒個人が必要とする内容・レベルに沿ったものでなければなりません。
個人の生き方を尊重するので現代の主流ですが、
そうであれば、長期休みくらい生徒個人がやりたいことに没頭させるのが理想ではないでしょうか? 
学校の宿題が自分が必要とするものと全くずれている場合、
そんなものは外注して、自分自身はもっと違うことに時間をかけるのが合理的です。

学校の宿題は手段であって目的ではありません。
目的は生きていくために必要な能力をつけることなんです。
長期休み中の宿題は、「学校の宿題を終わらせるために、計画を立て、イヤなときも何とかやり遂げ、
8月末までに納品する」という、社会人として必要なスキルの多くを身につけることができるツールであることは事実です。

でも、そのツールのレベルが低く、あるいいは内容が芳しくなかったり、
他の手段でそのような能力をつけられるのであれば、学校の宿題は外部調達して、
自分が必要とするものを自分がやりやすい手段で身につけるのが“社会性”でしょう。
だって、世の中の企業は自前を主義を捨てているではないですか。
かなり前に「選択と集中」といわれていましたよね?

サボるための宿題代行は論外ですが、上記のような視点での話が全く出ないのには
全体的な政策と個々の動きとのあべこべ感を感じてしまいます。

これだから日本の政府や土着の企業が優秀な日本の学生から敬遠されてしまうのではないでしょうか。
優秀な学生は官僚やメガバンクへの就職などには目もくれず、
外資やベンチャーへ目を向けています。
海外大学への進学は桁外れの費用がかかりますがどんどん増えています。

なんて、屁理屈を考えながら初秋をの日々を過ごしている今日この頃です。



小野正芳

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