簿記のスペシャリストによるこっそり裏講義

 皆さん、こんにちは!
 簿記講座担当の小野です。
 新年度に入ってしばらく経ちましたが、皆さん、落ち着きましたか?

 先日、確定拠出年金の記事が報道されていました。
 年金といえば、国が運営して、現役世代が払う保険料が高齢者に支給されているというイメージで捉えてらっしゃる方も多いと思います。国民年金や厚生年金がこのタイプで、まとめて確定給付年金といいます。

 それに対して、確定拠出年金とは、貯蓄型の年金です。現役世代の間に毎月定額を自分の口座に貯蓄しておいて、高齢者になったときに引き出すものであり、かなりの税制上の優遇がある点がポイントです(一方、60歳になるまで引出はできません)。
 
 まず、貯蓄するときに税金が優遇されます。もらった給料には所得税が課税されますが、確定拠出年金として貯蓄している場合には、給料から貯蓄額を引いた後の金額に所得税が課税されます。つまり、貯蓄分×税率分だけ払う税金が少なくなります。
 そして、運用中は、すべての売却益・利息に対して課税されません。儲けは丸々自分のものとなります。
 さらに、高齢者になって引き出すときには退職金扱いとなりますから、ほとんど課税されません。退職金への課税は給料への課税よりも圧倒的に緩やかです。ちなみに勤続20年の方が退職して2,000万円の退職金を受け取った場合の所得税は約77万円、給料として2,000万円受け取った場合の所得税は308万円ですから、退職金として受け取ったら税金が約1/4で済むというわけです。

 平成30年末には、その加入者が800万人を超えたそうです。社会保障を支えている現役世代はほぼ6,000万人といわれていますから、1割を超える人がすでに加入していて、ここ2~3年はかなりの勢いで増えています。皆さん、きちんと制度を見て、考えてらっしゃるのですね。我々、現役世代からみると、年金はもらえないかもしれないという不安を抱いている方も多いでしょうが、その一方で、きちんと将来を見据えた準備もなさっているわけです。

 確定拠出年金は自分を守るための制度の1つですが、このような制度は世の中にもっとあるのかもしれません。様々なことを知って、賢く生きていかなければと思ったニュースでした。



小野正芳

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