簿記講座の講師ブログ

お年玉と一緒に子どもにあげたいもの

皆さん、こんにちは!
簿記講座担当の小野です。
寒い日が続いていますが、
カゼなどをひかないように、体調管理に気を付けていきましょう!

さて、お正月といえばお年玉。
簿記を学習している私たちはお金の専門家(のハズ)。
できれば、子ども達にうまいお金の使い方を教えてあげたいものです。

うまくお金を使えるようになるには、自分のお金の使い方を記録して、
そこから自分の行動を読み取らなければなりません。
そう。うまくお金を使えるようになるためには自分のお金の使い方をお小遣い帳につけるのが先決です! 

ということで、子ども達にうまいお金の使い方を教えるためには、
その前にお小遣い帳の作成をやらせる必要があります。

お小遣い帳をつけると、お金の使い方という自分の行動をデータ化でき、
データが残れば、自分の行動を検証できるようになるんです!
検証というとちょっと難しい気もしますが、
世の中の動きと私たちが受けてきた教育をあわせて考えてみましょう!

現代はデータの時代。
私たちの世の中では様々なデータを駆使して、経済活動を行っています。
そして、経営の基本としてPDCA(PLAN・DO・CHECK・ACTION)というツールがあります。要するに、計画(目標)を立てて、実行して、チェックして、次に活かすという当たり前のことです。
このチェックの時に様々なデータを使うんです。
特に企業は利益を追求する組織なので、
決算書というデータを使って自らの活動内容をチェックします。
要は、このチェックが検証です。
企業でも、役所でも、どんな組織であっても、過去のデータを分析して、
将来の行動を決めなければなりません。
現代は、ビッグデータの時代。もう勘に頼る時代ではなくなったのです。

ところが、このチェック(検証)を学校教育ではあまりやらないんですね。
学校では計画(目標)を立ててがんばろう!と言うけど、
目標が達成されたかどうかを検証することはあまりないようです。
例えば、小学校などでは、夏休みに入る前に、夏休みの計画表を書きますが、
残念ながら、私は1回も達成できたことはありません(笑)。
なぜでしょう? 誰もチェックしないからです。
もし、2学期になって先生ががっつりチェックすれば、かなり違ってくると思います。

そこに役立つのがお小遣い帳というわけです。
私たち大人は社会で働いていて、目標を立てて活動を行い、
日頃からその目標達成度合いをチェックしながら仕事をしているはずです。
だから、そのことを子ども達に教えてあげましょう!
お金を使ったらこうやって記録をつけて、定期的に見直して、
自分の買い物がその後どんな役に立ったか考えよう、って。
そこから上手なお金の使い方が出来るようになると思います。

そして、これは、ただ単にお金の使い方を見直すということではなく、
データを記録して、それを利用するという、どこでも使える技術・能力を身につけることでもあります。

必要なことはデータを活用する能力。
お年玉を上手に使えれば、来年はもっと楽しいお正月に! なるはず。
そうやって、どんどん賢くなっていきましょう!