簿記講座の講師ブログ

正答率39.6%!

 皆さん、こんにちは。

 突然ですが、皆さんは「23-1.8」という計算はできますか?

 「ばかにするなよ!」という声が聞こえてきそうで、すみません。当然ですが、ほとんどの方が計算できるかと思います。

 この問題は、ある全国規模の学力テスト(小4)で出題された問題です。その正答率はなんと39.6%! 私(35歳)が小学生の頃は「算数ドリル」なるものがあって、90点以上取るまで居残りで計算練習させられたりしたおかげで、今はちゃんと計算ができるようになりましたが、今時の小学4年生はちょっと恐ろしいことになっているわけです。

 そして、そのまま中学校に進み、今度は「23a-1.8a」という計算をやらされます。「23-1.8」が計算できないのですから、「23a-1.8a」の計算ができるわけありません。

 すると、中学校の先生は「この子は文字式の計算が苦手だな。文字式の計算をきちんと教えなければ」と考えて、生徒に文字式の計算の復習をやらせるわけです。もちろん、効果はほとんどありません。文字式の計算ができないのではなく、単なる計算ができないのですから。

 このことを指摘したのは某大手中学進学予備校(塾)の先生です。塾の先生が中学校の公開授業を見て、「こりゃまずい」と思ったそうです。

 どんなことを考える(勉強する)際もそうですが、やはり的確な現状把握(問題点抽出)が大事だなと思った次第です。どんなに一生懸命勉強しても、やることが間違えていれば全く意味がないのですから。