簿記のスペシャリストによるこっそり裏講義

 このたびの震災で被害を被られた方に対しまして、こころよりお見舞い申し上げます。

 それにしても自然の驚異を改めて知らされる出来事でした。

 地球にとってみれば表面をほんのちょっと動かしただけなのでしょうが、これだけ多くの人に大きな影響を与えることになりました。人的災害だけでなく、経済的な損失も多く発生してしまいました。

 経済的な損失ということでいえば、建物が崩壊するなどといった直接的な損失がまず頭に思い浮かびますが、二次的な損失も膨大な金額になると思われます。その直接的な原因を引き起こしているのが電力不足であることは、もう多くの日本人が感じていることでしょう。
 店頭にはヨーグルトの類がほとんどありません。これは原乳が不足しているからではなく、原乳をヨーグルトに加工するための工程で電気を使えないからなのだそうです。店頭には納豆もありません。これは水戸の納豆工場が稼働していないからではなく、納豆を包むケース・包装フィルムがないからです。そして、納豆のケースや包装フィルムを作れないのは電気がないからです。

 他にも部品メーカーが被災したことにより、組立メーカーの行動が稼働できない事態が多発しています。コンピュータネットワークで複雑、かつ緻密に組み立てられたサプライチェーンのうち、ほんの一部が壊れるだけで最終製品ができないのです。

 逆説的ですが、これは文明が高度に発達していたからこそ起きた現象だと思います。製造現場がコンピュータ化・ネットワーク化されることで、製造は、これ以上無駄をなくすことができないと思われるほど効率化しています。しかし、そこでのクリティカルな要素である電力が絶たれたことで、文明が一気に崩壊しているかのようです。

 今後、進むべき道は2つあると思います。1つは電力を使わずに成長する方法を見つけること。これには根本的な発想の転換が必要になるでしょう。もう1つは、安定した電力調達の方法を探ること。電力会社が様々な発電方法を組み合わせて安定供給する方策を考えることも重要ですが、個人個人が自力で電力を得る手段を見つけることも重要になってくるでしょう。

 こんなことは今までほとんどの人は考えたことはないでしょう。ですから、いきなり自分が使う電力のすべてを自分で調達することなんて不可能です。でもできることからやりましょう。私は、早速、携帯の充電をソーラーのみで行うこととしました。次にできることは何でしょう?



小野正芳

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