簿記講座の講師ブログ

写真館とIT

 皆さん、こんにちは。
 
 先月、長男の七五三のお祝いをしてきました。神社にお参りをして、神社に併設されている写真館で一家そろって記念写真を撮ってきました。

 そこで驚いたのが写真館の撮影システムです。スタジオに入って、セットを背景にハイチーズというところまでは何の変哲もない、よくある撮影風景です。しかし、そこからが違いました。

 一般的というか、これまでの経験では、私たちの出番は写真を撮ってもらうまでで終了でした。あとは写真屋さんが数枚撮った写真の中から最も写りがよいものを選んでくれて、現像して、台紙に差し込んで完成させて、私たちに渡してくれるというステップだったと思います。私たちは数日後にできあがるのを楽しみにして待っているというパターンだったと思います。

 しかし、今回の写真屋さんは違いました。その場で、私たちに写真を選ばせるのです。LANでスタジオのカメラと別室のコンピュータとつながっていて、撮影した写真が即座にその別室のコンピュータに転送されているのです。私たちは撮影が終わると別室に移って、撮影された数枚の写真の中から最も良いものを選びます。

 その選択も、コンピュータの画面に表示される2枚の写真を見比べながら、良い方を選んでいって、最終的に残ったものが選択されるとすごく効率的な仕組みです。例えば、10枚写真を撮ったとしましょう。最初に1枚目と2枚目を比べます。2枚目のほうがよかったとしましょう。すると次に2枚目と3枚目を比べます。この段階で1枚目の写真はもう用済みになるわけです。2枚目と3枚目を比べ、2枚目のほうが良かったとしましょう。次に2枚目と4枚目を比べます。この作業を繰り返していくと、最後まで残った写真が最も良かった写真となるわけです。

 10枚の中から1枚を選ぶ作業を1回やるのと、2枚の中から1枚を選ぶ作業を9回やるのでは、後者のほうが速く終わります。そうやって写真屋さんは回転を高めると同時に、顧客に選ばせることによって顧客満足度も高めているわけですね。ITパスポート試験の中問に使えそうなネタですね。

 中問A あなたは写真屋さんを経営している。顧客満足度を高めつつ、より短時間で顧客
     対応を行う方法を考えている。・・・

なんて問題が出たら、この写真屋さんの関係者が試験委員にいるということでしょう。