簿記のスペシャリストによるこっそり裏講義

皆さん、こんにちは。

第138回の簿記検定試験が終わりました。
受験された皆さん、大変お疲れ様でした。

3級はほぼいつもどおりの出題で、
戸惑われた方は少なかったのではないでしょうか。

第5問が貸借対照表・損益計算書の形式で解答させる問題で、
解答用紙を見た瞬間はギョッとしたかもしれませんが、
精算表の中から貸借対照表と損益計算書を抜き出して
書けばいいということを思い出せば、焦る必要は全くありませんね。

いずれの問題も、過去において何度も出題された形式であり、
問題集でも複数回練習できた問題だったと思います。

2級は第1・2・4・5問についてはいつもどおりの出題だったのでした。
第3問は貸借対照表を作成する問題で、
3級と同様、精算表の中から抜き出して書けばいいだけですし、
過去問題でも出題されていた形式の問題ですね。

第4・5問も勘定体系の問題・総合原価計算の問題と、
これまでよく出題されていたパターンの問題であり、
比較的解きやすかったのではないでしょうか。
 
しかし、2級の第2問では株主資本等変動計算書が出題され、
問題をご覧になって焦ってしまわれた方も多いのではないでしょうか。
テキストでは紹介していますが、過去出題されていない形式の問題であり、
ちょっと番狂わせでした。

株主資本等変動計算書では、株主資本(純資産)の項目の変動を記入します。
解答用紙には、横軸に勘定科目が、縦軸に期首残高、
当期変動額、期末残高とある表なので、
当期中の仕訳をして、各勘定の増減さえわかれば、
期首残高に足し算・引き算するだけです。

記入内容はそれほど難しくないのですが、
やはり初めての出題だと困ってしまったと思います。

第126回試験で、特殊商品売買の決算処理をさせる問題が出題されました。
特殊商品売買の決算処理は本来1級の範囲ですが、
「簡易なものは2級でも出題する」というルールがあり、
それに則って出題されました。

126回試験の合格率は21.5%とかなり低い合格率となりました。
株主資本等変動計算書も本来は1級の範囲ですが、
「簡易なもの」として今回の出題になったと考えられます。

なかなかタフな試験だったといえるでしょう。



小野正芳

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