簿記講座の講師ブログ
試験がんばれ!

 皆さん、こんにちは!
簿記講座担当の小野です。
秋も深まってきて、寒い日が増えてきました。
皆さん体調管理には十分気をつけて!

 11/17(日)は第153回の検定試験です。

 2級は3年にわたって徐々に試験範囲が変更されてきましたが、新試験範囲から少しずつ出題され始め、新試験範囲での試験の形態はほぼ完成型になったと言えるでしょうか。

 初年度(平成28年)の試験範囲変更項目(その他有価証券や外貨換算など)は、もう、“普通の項目”として認識されるようになってきたと思いますし、連結も普通に出題される項目という認識を持たなければならないようです。新試験範囲だから出る可能性は低いとか、いやいや、逆に出る可能性が高いとか、そういったことはあまり考えず、新試験範囲であろうとなかろうと、全体の中の一部という位置づけで、冷静に対応してきましょう!

 連結もすでに複数回出題されました。やはり連結は難しいですね。でも、連結が出題されたときには、他の問題の難易度が少し低いようで、全体的な合格率が大幅に低くなるということはなかったようです。「連結が苦手」という声を多くいただきますが、「第3問で連結が出たときには、連結の中でも簡単な部分(資本連結)だけに手を付け、第3問以外の問題に多くの時間をかける」という戦略が有効なのかもしれませんね。
 
 3級のほうは今年の4月から試験範囲が変更されました。
6月の検定では新試験範囲からは差入証拠金と消費税の処理が出題されました。今年の試験範囲の変更では14項目が追加されましたが、それらが一気に出題されるということはなかったようです。
といっても、今年から3級の学習を始めた方にとっては新試験範囲であろうがなかろうが関係のないことでしょう。3級についても、新試験範囲であろうとなかろうと、全体の中の一部という位置づけで、冷静に対応してきましょう!

 また、試験直前のこの時期になると、簿記処理の能力というよりも、体調や精神面をケアすることが重要になります。季節の変わり目ですからカゼをひかないようにすることは当然のこと、特に自信をなくさないようにすることが重要だと思います。

 ラストスパートの時期は、時間が許す限り、自分の得意な問題を解いて、自信を維持することを第一に考えましょう。いろいろな問題を解いてどんな問題が出ても対応できるようにと、今まで解いたことのない問題にチャレンジし、新しい教材に手を出してしまったばっかりに自信をなくしてしまっては元も子もありません。
過去問題を見る限り、簿記検定試験はけっこうワンパターンなのですから、新しい問題もそれほど多くはありません。その点からも、この時期はこれまで使ってきた教材の中でも得意と感じている問題を練習することが最重要だと思います。

 得意な問題を繰り返し解くのは、簿記の手続きを体にすり込むという役割も担っています。「簿記は習うより慣れろ」とも言われますが、得意な問題を繰り返し解いて、簿記の手続きに「慣れた」状態を作り上げると、これまで解けなかった問題がスラっと解けてしまうことがよくあります。

 ですから、最も重視することは「慣れた」状態と自信を維持するために、得意な問題を解くことであり、その延長上で、ちょっとだけ不得意な問題に手を出す程度にしておきましょう。不得意な問題が解けないからといって決して深追いしてはいけません。検定試験では30%間違えても合格なのですから、不得意な問題の一部だけが解けるようになるだけでいいのですよ。

 さぁ、皆さんがんばっていきましょう!