社会保険労務士講座の講師ブログ

過去最高

みなさん、こんにちは。
フォーサイト専任講師の加藤です。

10月、明日で終わりです。
今年の試験からすでに2か月以上経っていて、時間の経過は早いです。

さて、前回、少子化について取り上げましたが、今回は、高齢化に関することです。

毎年、総務省統計局が、「敬老の日」(今年は9月18日)を迎えるに当たって、
統計からみた我が国の65歳以上の高齢者のすがたについて取りまとめたものを
公表します。
今年の公表では、
高齢者人口は1950年以降初めての減少
一方、総人口に占める高齢者人口の割合は、前年(29.0%)に比べ0.1ポイント上昇し、
29.1%過去最高
75歳以上人口が初めて2000万人を超える
10人に1人が80歳以上となる
とありました。

総人口に占める65歳以上人口の割合を「高齢化率」といいます。
「高齢化率」、1950年には5%に満たなかったのですが、その後、年々上昇し、
2000年には17.4%、2005年に20%を超え、2020年には28.6%と
およそ20年間で10%以上上昇しています!
まだ、30%を超えてはいませんが、近いうちに超えるでしょう。

高齢化率が上昇し続けているのに、高齢者人口は減少しています。
この点、注意です。
高齢化率が上昇していれば、高齢者人口も増加していると思えてしまいますが、
総人口が増えたのか減ったのか、それがどの程度なのか、これが高齢化率には
影響します。
なので、高齢者人口は減少しても高齢化率は上昇するということがあります。

高齢化率については、おおよその率、それと、
「まだ、30%を超えてはいない」という点は、試験対策上、知っておきましょう。
「高齢化率」に関しては、過去に何度か試験で出題されたことがありますから。
加えて、「高齢者人口は1950年以降初めての減少」もです