通関士講座の講師ブログ

法律を学ぶ作法

みなさん、こんにちは。
講師の神田です。

法律の勉強で、最初に学ぶ項目に「定義」があります。

通関士試験において、以前は「記述式」という出題形式があり、
定義を解答用紙に書かなければならないことがありました。
そのため、受験者は必死に定義を暗記しました。
定義がうまくかけないと十分な解答とはいえないと推測されたためです。
(「推測」と表現したのは、以前は「正解」が試験実施機関から公開されていなかったため、
採点にどのように影響したかは不明であるためです。)

現在、本試験は記述式から語群選択式による出題に変更されています。
そのため、自前で定義を記述することは解答上不要となっています。
しかし定義は、その法律で規定される内容の前提となるものです。
たとえば、“輸入”の定義が曖昧なまま、輸入手続き全体を理解することはできませんよね?
したがって、「定義を理解することが法律を理解すること」の第一歩といえます。
法律を学ぶ際の「作法」は、最初に定義を徹底的に理解することです。

「定義」の部分からの出題は、ほぼ毎年出題されます。
過去問を解きながら、「定義」を正確に理解し、その後の項目の学習に弾みをつけましょう。