ITパスポートの試験日はいつ?受験資格や試験の基本概要を解説
更新日:2022年10月13日
ITに関する基礎的な知識を持っていることを証明するITパスポートの資格。IT資格といっても、ITに関連する仕事の方が対象というわけではなく、広くすべての社会人の方を対象として試験です。
ITパスポートの試験はCBT方式を採用。ほかの資格試験とは違うシステムであり、試験の申し込みから受験、さらに合格発表まですべてPC上で行われる試験となっています。
そんなITパスポート試験の申し込み方法や受験の際の注意点などを、基本概要に沿って解説していきましょう。
ITパスポート試験概要
ITパスポートとは「情報処理技術者試験」の区分の1つであり、情報処理技術者試験の中では入門的な立ち位置の資格となります。
「ITパスポート」という名称を聞くとIT関連の資格であるというイメージが強いかと思いますが、試験の対象となるのは全ての社会人。細かく言えば「ITを活用するすべての社会人」となります。
2022年現在日本で働く方にとって、ITという技術なくして仕事をするのは想像しがたいところ。つまりすべての社会人が対象の試験と言い換えても間違いないでしょう。
ITパスポートの資格を取得しているということは、ITに関する基本的な知識を持ち、さらにITを活用する際に注意すべき点、セキュリティの考え方など、社会人として最低限必要と思われる知識を持っている事の証明となります。
資格の性質上、受験者の平均年齢は比較的低く、高校生や大学生、専門学校生などこれから就職活動を行うという世代が受験するケースも少なくありません。
そんなITパスポート試験の試験概要を紹介しておきましょう。
申し込み期間 | 随時 |
---|---|
試験日 | 随時(試験会場により異なる) |
合格発表 | 受験当日中 |
試験会場 | 全国47都道府県に設置 |
受験料 | 7,500円(税込) |
受験方式 | CBT方式 |
試験時間 | 120分間 |
試験時間 | 120分間 |
出題科目 | ストラテジ系(経営全般) マネジメント系(IT管理) テクノロジ系(IT技術) |
合格基準点 | 総合 600/1,000点以上 各分野 300/1,000点以上 |
いろいろと気になる部分はあるかと思いますが、この基本概要の各項目をしっかり解説していきたいと思います。
受験資格はナシ
最初に受験資格について触れておきますが、ITパスポート試験に受験資格はありません。そのため上記のように学生が挑戦するというケースも多くなります。
また、出産・育児のために一度仕事の現場を離れた専業主婦の方が、社会復帰に合わせてITパスポート資格を取得するといったケースもあります。
ITパスポートを所得しているということは、ITを活用するにあたって最低限の知識は持っているということ。雇用する側にとってもこの資格の有無が採用に影響を与えるケースはあると想像できます。
就職活動、転職活動の前に取得する以外にも、すでに社会人として働いている方が受験するケースもあります。自分のITに関する知識の再確認や、ITパスポート試験をきっかけにさらに上位の試験を目指すという方も多いようです。
いずれにせよ広く多くの方が挑戦する試験がITパスポート試験ということになります。
ITパスポート試験はCBT方式を採用
ITパスポート試験概要の中からまずは「試験方式」の「CBT方式」に関して解説していきましょう。
CBT方式とは「Computer Based Testing」の頭文字であり、意味としては「コンピューター上で受験可能な試験方式」ということになります。
つまりITパスポート試験は神の試験問題が配られる筆記方式の試験ではなく、PCを使いマウスなどで解答を選択する試験であるということです。
CBT方式のメリットとして、PCがあればどこでも受験が可能ということもあり、日本全国に多くの試験会場を設置できること、また受験する日時を受験者が比較的自由に選ぶことができることが挙げられます。
ITパスポート試験はCBT方式を採用しており、受験日、受験場所、試験時間などは、提示された中から受験者が自由に選択して受験できる試験となります。
受験者としてのメリットを考えると、「もっともいいタイミングで受験ができる」という点が考えられます。筆記テストの場合は、毎年受験日が決められており、その日にしか受験ができないことになります。受験者は試験日に合わせて準備をする必要があり、仮に試験当日に体調を崩したりした場合は、数か月から1年間次の試験期間を待たなくてはいけません。
しかし試験日が選べるCBT方式は、自分の準備が整ったタイミングで受験ができ、万が一その日体調不良などがあっても、比較的早いタイミングで次の試験日を設定できます。
全体的に見れば受験者に非常にメリットの大きい試験方式といえるでしょう。
申し込みは随時公式HPから
試験日や試験会場、試験時間などを自由に選べるCBT方式だけに、申し込み期間に関しても「随時」ということになります。
受験の申し込みはITパスポート試験の公式HPから行います。PCに限らず、スマホからでも申し込みは可能ですのでインターネット環境を準備しておきましょう。
CBT方式で受験する方に関しては、郵送などほかの形での受験申し込みを基本受け付けていません。
試験日・会場・時間は自分で選択
受験申し込みの際、受験会場、試験日時を自分で選んで申し込みを行います。
試験会場は全国47都道府県すべてに設置されており、その中から自分が行きやすい会場を選択することが可能。また、どの都道府県で受験しても問題はありませんので、自分が住んでいる都道府県に限らず、近隣の都道府県でも受験できます。
受験会場はそれぞれですが、自覚的多いのがPC教室など。PCが多数設置されており、セキュリティの面でも不安のない施設が会場に指定されています。会場により試験日と試験時間があらかじめ設定されており、ITパスポート試験の公式サイトから、各会場の向こう3ヶ月の空き状況を確認することができます。
試験時間も会場ごとの設定ですが、基本的には朝・昼・夕の3種類。この中から自身に都合の良い時間を選択して申し込みます。
試験日にPCなどで試験結果が分かる
合格発表に関しては最速試験当日に結果が分かります。試験終了後2~3時間で結果が出ますので、ご自宅のPCやスマホからITパスポートの公式HPを検索し、受験番号等の情報を入力することで合否を知ることが可能です。
また、ITパスポートは国家試験ですので、官報でも合格発表が行われます。合格発表のタイミングは受験日翌月の中旬ごろになっています。
ITパスポートに合格したという合格証に関しては、受験月の翌々月中旬に郵送にて発送。
試験結果をPCで確認できるということで、受験の申し込みから試験、さらに合格発表確認まですべてPCがあれば可能な試験となっています。
ITパスポート試験申し込み手順
ITパスポート試験の受験申し込みはすべてPCからの申し込みとなります。そこでその手順を簡単に紹介しつつ、注意すべきポイントなどにも触れていきましょう。
★ITパスポート試験の申し込み手順
- 申し込み画面で「利用者ID」とメールアドレスを登録
- 登録したアドレスにメールが来るので利用者登録を行う
- 受験申込ページから申し込み手続きをスタート
- 試験会場・試験日・受験時間を選択
- 受験料の支払い方法を選択
- 入金確認後「確認票」が発行される
ざっくりと手順を説明すると上記の通り。ITパスポート試験の公式HPで利用者登録を行います。利用者登録後、受験申込ページから申し込み手続きをスタート。必要事項を入力し、試験会場、試験日時を選択します。
その後受験料の支払い方法を選択し、受験料の納付が確認されると申し込み手続きは終了。受験当日に必要になる確認票が発行され申し込み手続き完了となります。
申し込みの時点で特に必要となる書類もなく、PC入力、スマホ入力のみで申し込みはできますので、受験のスケジュールが決まったら先に申し込み手続きを済ませておくのがおすすめです。
受験申し込みの際、選べる試験日は申し込み翌日から3ヶ月後まで。翌日受験を希望する場合は、受験料の支払い方法が限定されますのでご注意ください。
では、その受験料の支払い方法について解説していきたいと思います。
受験料の支払い方法
ITパスポート試験の受験料は7,500円(税込)。そしてその支払い方法は3種類となります。
- クレジットカード払い
- コンビニ支払い
- バウチャー払い
それぞれの方法について解説していきます。
ちなみに受験料の支払いに関しては領収書も発行されます。領収書はITパスポート試験の公式HPからダウンロードする形で受け取れます。領収書の発行期限は、入金から1年間有効。領収書が必要な方はHPからダウンロードし、印刷しておきましょう。
コンビニ支払い
コンビニ支払いを選択すると、コンビニ支払いで必要となる番号が発行されます。その番号を持ち、お近くの指定コンビニエンスストアに行き、レジにて支払いを済ませましょう。指定のコンビニは以下の通りです。
支払い可能なコンビニ | 必要なもの | 支払い方法 |
---|---|---|
セブンイレブン | 払込票もしくは 払込番号 | レジで「インターネットショッピングの支払い」と申し出る |
ファミリーマート | 「企業コード」と 「注文番号」 | 店内マルチコピー機を利用 |
ローソン・ ミニストップ | お支払い受付番号 | Loppi端末を利用 |
セイコーマート | お支払い受付番号 | レジで「インターネットショッピングの支払い」と申し出る |
コンビニ支払いを選択して申し込んだ場合、申し込み手続きが完了しても「仮申し込み完了」の状態になります。コンビニ支払いの期限は申し込み手続き完了から3日以内ですので、この期間内に支払いを済ませましょう。
支払い方法はコンビニエンスストアによって少々違いますので確認しておきましょう。
ちなみに希望した日時の受験会場、座席は「仮申し込み完了」の時点で確保できますが、支払期日までに入金が行われないと申し込みは破棄されます。
また、コンビニ支払いの場合は払い込み手数料187円が発生し、この手数料は受験者負担となります。
コンビニからの入金が確認されると「仮申し込み完了」の「仮」がとれて正式に申し込みが完了し、「確認票」が発行されます。
クレジットカード支払い
クレジットカード支払いは、指定のクレジットカードで支払う方法。クレジットカード決済の場合、その場で決済が完了しますので、決済完了後すぐに申し込み完了となり、確認票が発行されます。
指定されているクレジットカード会社は以下の通りです。
利用できるクレジットカード会社 | ||
---|---|---|
VISA | Master | JCB |
DINERS CLUB | AMEX |
上記のクレジットカードを所有している方は、もっとも手間のかからない支払い方法がこのクレジットカード支払いでしょう。
バウチャー支払い
ITパスポートの受験料納付には、バウチャーという電子チケットを利用する方法もあります。あまり耳慣れない電子チケットかと思いますが、この電子チケットはITパスポートの受験料納付専用の電子チケット。
バウチャーの購入には、利用者IDのほかに、バウチャー購入のための申し込みを行い、別のIDを作成する必要があります。
バウチャー申し込み用のIDを作成したら、バウチャーの購入を申し込みます。申し込み手続きを行うと、料金の振込口座が提示されますので、その講座に期限内に料金を振り込みましょう。
バウチャーを利用するメリットは、クレジットカードがなくても即時決済が可能ですので、申し込み翌日の試験を受けることができるという点。もうひとつは試験後に正答率レポートなどが発行される点です。
主に学校や企業などが、生徒・従業員の受験料を負担し、一括で受験する場合などに使用される電子チケットですが、個人でも利用は可能です。
ただし、バウチャー代金支払い時に発生する振込手数料は受験者負担、バウチャーが使用できるのはITパスポート試験のみであることは理解しておきましょう。
試験会場
続いて試験会場の情報に関してもまとめていきたいと思います。
上でも触れたとおり、試験会場は全国47都道府県すべてに設置されます。しかし都道府県ごとに会場の数が違ったり、会場によっては定員数が違ったり、試験時間の設定が変わったりします。
そのあたりを解説してきましょう。
全国47都道府県に設置
分かりやすい例として、島根県の会場情報と隣にある広島県の会場情報を紹介しましょう。
★試験会場例1 島根県(2022年8月17日現在)
試験会場 | 所在地 | 試験日 | 試験開始時間 |
---|---|---|---|
株式会社サクラサクセス 松江駅北口試験会場 (定員 6席) |
松江市東朝日町136-2 松江石油ビル3F |
8月20日(土) | 朝 09:30 昼 12:45 夕 16:00 |
8月27日(土) | 朝 09:30 昼 12:45 夕 16:00 |
||
9月3日(土) | 朝 09:30 昼 12:45 夕 16:00 |
||
9月10日(土) | 朝 09:30 昼 12:45 夕 16:00 |
||
9月17日(土) | 朝 09:30 昼 12:45 夕 16:00 |
||
松江玉造温泉試験会場 (定員 6席) |
松江市玉湯町玉造32-7 | 10月8日(土) | 朝 10:30 昼 14:30 |
10月29日(土) | 朝 10:30 昼 14:30 |
||
11月5日(土) | 朝 10:30 昼 14:30 |
★試験会場例2 広島県 (2022年8月17日現在)
試験会場 | 所在地 | 試験日 | 試験開始時間 |
---|---|---|---|
株式会社 アイ・アイ・ピー金沢 広島クリスタルプラザビル 試験会場A (定員 20席) |
広島市中区中町8-18-5F | 8月21日(日) | 朝 09:00 昼 12:15 夕 15:30 |
8月28日(日) | 朝 09:30 昼 12:45 夕 16:00 |
||
9月3日(土) | 朝 09:00 昼 12:15 夕 15:30 |
||
9月10日(土) | 朝 09:00 昼 12:15 夕 15:30 |
||
9月11日(日) | 朝 09:00 昼 12:15 夕 15:30 |
||
9月18日(日) | 朝 09:00 昼 12:15 夕 15:30 |
||
10月8日(土) | 朝 09:00 昼 12:15 夕 15:30 |
||
10月16日(土) | 朝 09:00 昼 12:15 夕 15:30 |
||
10月22日(土) | 朝 09:00 昼 12:15 夕 15:30 |
||
10月28日(金) | 朝 09:00 昼 12:15 夕 15:30 |
||
10月29日(土) | 朝 09:00 昼 12:15 |
||
11月5日(土) | 朝 09:00 昼 12:15 夕 15:30 |
※他広島県内に2会場
島根県は圏内に2つの試験会場が設置されています。どちらも松江市内であり、しかも試験開催日を見るとすべて土曜日の実施となっています。
一方広島県は圏内の3ヶ所(広島市内2ヶ所と福山市)の試験会場が設置され、試験日も金曜日や日曜日も選択できるようになっています。
島根県に住んでおり、土曜日は仕事や学校の都合で受験が難しいという方は、広島県の試験会場で金曜日や日曜日に受験するという方法もあります。
このようにお住まいの都道府県だけではなく、近隣の都道府県の試験実施情報、空き状況なども考慮して試験会場を決めるといいでしょう。
試験会場により試験日・試験開始時間が設定されている
試験日に加え、試験開始時間もチェックしましょう。試験会場までの移動時間などを加味し、朝の試験がいいのか、昼の試験がいいのかなどを考える必要があります。
ITパスポートは国家資格であり、試験の主催となるのは各自治体ではなく国となります。そのためどの都道府県の会場で受験しなければいけないといった決まりはなく、受験者の都合で決められる試験です。
試験会場を選ぶ際は、会場の場所はもちろん、開催日、試験時間などもしっかり吟味して申し込みましょう。
また、試験会場によって試験開始時刻は違います。上記の島根県の会場と広島県の会場を比較しても、夕方の試験開始時間が15:30であったり16:00であったり、会場によって変わりますので注意しましょう。
試験申し込みは、試験日の前日正午までであれば申し込みが可能です(クレジット払い・バウチャー払いのみ)。十分吟味の上申し込んでください。
出題科目
ここまで試験の試験会場や、受験料の支払い方法など主に申し込みに関して解説してきました。ここからは試験の内容に関して簡単に触れていきたいと思います。
試験内容や難易度に関しては別の記事で詳しく解説していますので、ここでは簡単に説明することにします。
出題科目 | 大分類 | 中分類 |
---|---|---|
ストラテジ系 (経営全般) |
企業と法務 | 企業活動 法務 |
経営戦略 | 経営戦略マネジメント 技術戦略マネジメント ビジネスインダストリ |
|
システム戦略 | システム戦略 システム企画 |
|
マネジメント系 (IT管理) |
開発技術 | システム開発技術 ソフトウェア開発管理技術 |
プロジェクトマネジメント | プロジェクトマネジメント | |
サービスマネジメント | サービスマネジメント システム監査 |
|
テクノロジ系 (IT技術) |
基礎理論 | 基礎理論 アルゴリズムとプログラミング |
コンピュータシステム | コンピュータ構成要素 システム構成要素 ソフトウェア ハードウェア |
|
技術要素 | 情報デザイン 情報メディア データベース ネットワーク セキュリティ |
試験の出題科目は上記の通り。大きく分ければ3科目の試験となり、単純なIT関連知識だけではなく、経営全般に関する基礎知識なども必要となる試験です。
最初の方で解説した通り、ITパスポートはITを利用して働く全ての社会人を対象とした試験。そのためITに関する専門知識が問われるというよりも、「ITとは何ぞや?」といった点から、「ITを仕事に活かす方法」、「ITを利用する場合に知っておきたい注意点」などに関しての知識が問われる試験となります。
出題数
ITパスポートの試験は全部で100問出題されます。この100問のうち、合否の判定に直結する評価対象となる問題が92問。残る8問は、今後のITパスポート試験の問題作成の参考にするための出題であり、評価対象外となります。
とはいえどの問題が評価対象で、どの問題が対象外かは、問題を見ても判別が難しいのであまり気にせず100問の問題と向き合いましょう。
出題科目 | 評価対象 | 評価対象外 |
---|---|---|
ストラテジ系(経営全般) | 32問 | 8問 |
マネジメント系(IT管理) | 18問 | |
テクノロジ系(IT技術) | 42問 | |
合計 | 92問 | 8問 |
教科別の出題バランスは上記の通り。各教科をそれぞれ1,000点満点で採点します。さらに総合得点ですが、各科目の正答率や正答数などから算出され、総得点も1,000点満点で評価が行われます。
科目別足切りはアリ・科目別合格はナシ
ITパスポート試験の合格ラインは、各科目300点以上かつ総得点600点以上となります。科目別の足切りがあり、科目別の合格はありません。
つまり、ストラデジ系とマネジメント系で600点ずつ取り、テクノロジ系で250点、さらに総得点が700点だった場合を考えてみましょう。ほかの得点は合格ラインを超えていますが、テクノロジ系の科目のみ合格点に達していないため、不合格となります。
科目別合格という制度も採用していませんので、1度の試験で各科目300点、総得点600点を超える必要があり、どの教科もまんべんなく学ぶ必要があります。
特例措置筆記試験
ITパスポート試験はCBT方式を採用しています。試験はPCで行い、解答はマウスでクリックするというのが基本です。
しかし身体に障がいのある方など、このCBT方式では受験が難しいという方がいるのも事実。そこでITパスポート試験では、こうした通常のCBT方式の受験が難しい方を対象に、特例措置の筆記試験も開催しています。
まずは特例措置試験の概要を紹介しましょう。
2022年秋季試験概要 | |
---|---|
申し込み期間 | 2022年7月8~28日 |
合格発表 | 2022年11月中旬 |
試験会場 | 全国に設置 |
受験料 | 7,500円(税込) |
受験方式 | 筆記方式 他 |
試験時間 | 120~150分間 |
出題科目 | ストラテジ系(経営全般) マネジメント系(IT管理) テクノロジ系(IT技術) |
合格基準点 | 総合 600/1,000点以上 各分野 300/1,000点以上 |
特例措置試験は毎年春と秋の2回開催。春季試験は例年1月に申し込みが行われ、試験は4月に実施されます。秋季試験は7月に申し込み、10月に試験となります。
試験会場は全国に設置され、どの会場で受験するのかを選択して申し込む形。受験料や出題内容、出題難易度、合格基準点などはCBT方式の試験と同じです。
試験の方式は筆記方式となり、視覚に障がいがある方向けには点字の試験問題も用意されています。点字での受験や、代理人が筆記する形での受験をする方などには、試験時間の延長措置もあり、最大150分間の試験となります。
受験申し込みの際、どのような状況でCBT方式の受験ができないのか、どのような措置を希望するのかなどの希望を添えて申し込みをしましょう。
ITパスポート受験の注意点
ITパスポート試験を受験する際に覚えておくべき注意点をいくつか紹介していきます。通常の筆記による試験ではなく、CBT方式ということもあって、ほかの資格試験とは違う点もありますので、必ず事前に確認して受験に挑みましょう。
確認票をダウンロードし印刷しておく
ITパスポート試験の申し込みが完了すると、完了メールとともに「確認票」が発行されます。この確認票は試験日当日に必要となりますので、ご自宅にプリンタがある方は必ずプリントアウトしておきましょう。
ご自宅にプリンタがない方でも、コンビニエンスストアでプリントサービスがありますので、利用できる方は利用して刷り出しておきましょう。
どうしても印刷するのが難しい方、もしくは印刷したのに試験当日忘れてしまった方などは、試験申し込み完了時に発行される「受験番号」と「確認コード」、ITパスポート試験公式HPの「利用者ID」の3つが分かれば受験は可能です。
スマホに保存する、メモを取っておくなど、必ず試験日当日試験会場に持っていきましょう。
顔写真付きの身分証明書が必要
試験当日、確認票と同時に提示する必要があるのが身分証明書です。身分証明書は公的機関が発行する顔写真付きの証明書が必要になります。
身分証明書として認められるもの
- 運転免許証
- パスポート
- 住民基本台帳カード
- マイナンバーカード
- 特別永住者証明書
- 在留者カード
- 身体障碍者手帳
- 社員証
- 学生証
いろいろなシーンで身分証明書として利用できるものが中心ですが、ほかの場面ではあまり見られないのが学生証と社員証でしょう。どちらも顔写真つきということが条件となり、アプリなどを利用したものは認められませんのでご注意ください。
上記以外の証明書しか持っていないという方は、事前にITパスポート試験の公式HPに記載されているコールセンターに問い合わせ、どのようなものであれば身分証明書になるかを確認しておきましょう。
確認票を持っていても身分を証明できないと、試験を受験することができないケースもありますので、しっかり準備しておいてください。
腕時計やスマホは持ち込み不可
試験当日、受付が終わると持っている荷物をロッカーにしまって席につくことになります。この時席に持ち込めるアイテムは限定されています。
確認票は受験の際必ず席の見えるところに置いておく必要がありますので、当然持ち込みます。
ほかに持ち込めるのはハンカチ、ティッシュ、目薬のみ。筆記用具やメモ紙に関しては、受験する各席にあらかじめ用意されているので、そちらを利用しましょう。
受験はPCを利用し、マウスクリックで解答します。普段使っているマウスの方が使いやすいからといって自分のマウスを持ち込んでも利用はできません。また、もちろんですがUSBメモリなど、PCからデータをコピーできる機器も持ち込み禁止です。
一番気を付けるべきはスマホと腕時計。ついうっかり持ち込んでしまいがちですが、必ずロッカーにしまって受験しましょう。もちろんスマートウォッチも持ち込み不可です。腕時計はデジタルに限らず、シンプルなアナログタイプのものも持ち込み不可となっています。
薬の類は目薬のみ持ち込み可ですが、持病や体調によっては持ち込みが認められる薬もあります。申し込みの時点で持病などで薬を持ち込みたい旨はコールセンターに問い合わせておきましょう。
試験問題の公開は禁止
ITパスポート試験はCBT方式であり、それこそ毎日日本のどこかで試験が行われている試験です。そのため、受験後試験問題を公開すること、公表することは固く禁じられています。
SNSを利用している方も多いかと思いますが、SNSなどで気軽に問題内容に関することを呟くなどをすると、ITパスポート試験サイドから損害賠償金を請求されるケースもあります。
試験前に試験問題を公開しない旨に関しての確認があり、それを了承しないと受験できないようになっていますが、うっかり公開するようなことがないように気をつけましょう。
まとめ
ITパスポート試験はCBT方式を採用しており、試験日、試験開始時刻、受験会場などを受験者が選択して受験することができる試験です。
試験はPCを利用して行われ、受験者は出題に対しマウスでクリックして解答する形になります。
試験会場は全国47すべての都道府県に設置してあり、試験会場によって試験日や席数、試験開始時刻が決められていますので、申し込む前にITパスポート試験公式HPから空き状況を確認して申し込みましょう。
試験会場を選ぶ際は、どの都道府県の開場でも受験可能です。ご自身が住む都道府県の試験会場よりも、隣接他都道府県の試験会場の方が近い場合は、隣の都道府県で受験してもOKです。
ITパスポート試験は、IT系の試験の中では入門編の試験で、試験に受験資格はありません。誰でも挑戦できる資格となりますので、試験対策だけしっかりと行って申し込みましょう。
試験当日は申し込みの際に発行される確認票と顔写真付きの身分証明書を用意。座席に持ち込めるものと持ち込めないものをしっかりと確認して受験に挑みましょう。
試験の結果は当日中にPCやスマホから確認できます。試験に合格した場合の認定書は受験日の翌々月中旬に郵送にて送られます。合格した方はこの認定書を待ちましょう。