皆さん、こんにちは。
簿記講座担当の小野です。
いやぁ、毎日暑い日が続いていますね！
夏バテには十分注意しましょう！
新型コロナウィルスは、私たちに新しい生活様式を突き付けています。
私たちは新しい生活様式に沿った方法を探るため、
働く場、生活の場などいろんな場面でいろんな苦労が絶えません。
企業活動も同じです。
外に出る機会が制限されている中、
これまで通りの売上・利益を獲得することが難しくなっています。
日経平均株価はコロナショック前の金額にほぼ戻り、
22,000円～23,000円くらいになっています。
でも、現在の環境にマッチしている業種かどうかで
かなり明暗が分かれていて、新しい生活様式に必要な
モノ・サービスを売っているような業種・企業の株価はとても高くなっています。
自転車業界はその代表例で、
あさひの株価は、コロナ発生前の1,400円から、
2月末の最悪期に1,000円まで下げましたが
（これはただのパニック売りだったのでしょうね）、
今（8/11）は
1,700円くらいまで上昇しています！
いうまでもなく、
NECや富士通などネット環境に
大きくかかわるような企業の株価は高騰していて、
NECはコロナ前の4,500円か5,500円くらいへ、
富士通はコロナ前の12,000円から14,000円くらいへ上がっています！
一方で、下がったままの株もあります。
例えば、アパレル業界。オンワードもワールドも半額くらいになっていて、
なかなか回復のきっかけを見いだせない状況です。
JALも厳しいようで、コロナ前の4,000円から今は2,000円以下へ…。
新規感染者が激減した5月末ごろは株価も2,500円を超えて復活し始めましたが、
6月に入って新規感染者が増え始めると2,000円を切ってしまいました。
やはり人の動きが復活しないと、お出かけ用の洋服が必要な機会が減るし、
飛行機に乗る機会も減るということなのでしょう。
でも、ここで気になるのは、JALなど一部上場くらい大きな会社だったら、
いつか復活するのではということです。
実際、それを狙って株を買っている人がたくさんいます。
逆に言えば、いつか復活すると考える人がいるから、
JALの株が2,000円くらいで下げ止まっているともいえるのかもしれません。
買いたい人がゼロで売りたい人だけだったら、
数に株価がゼロ近くまで下がるでしょうから。
もちろん、ここ1～2年くらいはJALも苦しいかもしれませんが、
ワクチンができて、感染対策もいろいろ出てくれば、また人の動きが出てきて、
JALに乗るお客さんも増えるだろうという考え方もあります。
IATA（国際航空運送協会）によると、
国内線の回復は2022年、国際線の回復は2024年と言われていて、
いずれ人の移動は復活するとみられています。
JALくらい大きい会社だと数か月で倒産する確率もかなり低いし、
5年のスパンで考えれば、今のJALの株価はバーゲンプライスかもという意見もあります。
外国も同じような状況です。NYダウなど、外国の平均株価も、
だいたいコロナ前の水準に戻っています。
もちろん、いいとこもあるし悪いとこもある。
ただ、アメリカの中でもNASDAQだけは
異常な上がり方なんです。
なぜそんな上がっているかというと、NASDAQにはGAFA＋M
（Google、Apple、Facebook、Amazon、Microsoft）をはじめテック企業が
たくさん入っていて、絶好調の会社が多いからだといわれています。
当然といえば当然かもしれませんが、驚くのはその上がり方です。
コロナ前は9,000ポイントだったのが、11,000くらいまで上がってるんです！
テック企業が多いなら、そのくらい上がってもおかしくないという意見もあります。
ただ、PERという指標でみると以上すぎる感じです。
PERは株価÷利益で計算する指標で、今の株価が利益何年分かという指標です。
PER20だったら、今の株価はその会社の利益20年分ということですね。
会社って悪い時もあるし、寿命もあるから、
「PER20以上は株価が高め」というのが常識です。
それで今のNASDAQって47！スタバのコーヒーが
3,000円くらいの感じといえばなんとなくお分かりいただけるでしょうか？
だから、アメリカはバブルっていう人もいます。
GAFAの利益が今の2倍になってもまだPERは24くらいですから、
それでもちょっと高い感じです。
すでに1兆円の利益を得ているAmazonが、
今から利益を2倍に増やせるかということまで考えると、
ムムム？ってなりますよね。
下がりすぎているところもあれば、
上がりすぎているところもある。
コロナショックがちょっと落ち着いたときに
これらがどうなっているか？注目です！
