簿記講座の講師ブログ

超絶微妙!

 皆さん、こんにちは!
 簿記講座担当の小野です。
 実りの秋ですからおいしいものの誘惑が強烈な時期でたいへんかもしれませんが、合格することを想像して、ちょっとビシっといきましょう!

 この時期になると、年末の予算策定に向けたいろいろな動きが出始めます。
 来年は、2年に1回の診療報酬の改訂が行われますので、医師会、自民党、厚労省、財務省の駆け引きが活発になり、新聞紙上をにぎわせます。

 9月末、医師会は、物価高騰が医療機関のコストを大幅に増加させているとして、診療報酬の増加額を主張しました。ただ、どのくらいコストが増加しているのかは報道されておらず、医師会の主張を検索することもできず、医師会がコスト増加額をどのように把握しているのか分かりません。
 総務省は、毎月、物価上昇率を公表しており、2020年を100としたとき、2022年以降は、おおむね3%台前半の物価上昇率となっています(2022年の年末に一時的に4%台になっています)。
 財務省は、受診1件当たりの診療報酬が2019年以降、毎年4.3%ずつ増加していると指摘しています。コロナ特例の診療報酬が加算された結果、患者さんが1回受診するごとに支払われる報酬が増えているという主張です。ただし、日本全体での診療報酬については報道されておらず、調べることもできていません。

 このように主張をざっと並べても、
  ・医師会:医療機関のコストが全体として上がっている(から診療報酬を上げよ)
  ・財務省:1件当たりの診療報酬は増えている(から診療報酬は上げない)
というやり取りを始めていることが分かります。

 ということであれば、患者さんの総数はどうだったのかが気になりますが、なかなかデータが出てきません…。

 自分が病気になったことを考えると、医師が経営のことを心配することなく診療に取り組めるような環境を作って欲しいなと思いつつ、近所の診療所の院長先生はベンツに乗って、奥さん(看護師)がデパートの外商さんを待合室に待たせている状況を見ると、う~んと思ってしまう状況もあります。皆さんはどう思いますか?