基本情報技術者講座の講師ブログ

異常予兆検知システム

サントリービールが、NECの「設備異常の予兆を検知するシステム」を導入しました。
このシステムは、工場の設備に設置された約1500個のセンサーをAIで分析し、異常を予測するものになります。
具体的には、電流値、電圧値や異常音などの情報を収集・分析し、設備の異常を予兆段階で検知します。トラブルが発生する前に異常を検知することで、トラブルの芽を摘むことができます。

従来の製造現場では、人の目によって異常を検知していました。肉眼でしきい値の監視を行い、データの微細な変化を人の手で読み取っていました。これには、担当者の熟練したノウハウや経験が必要でした。さらに、担当者の育成に時間や負荷がかかるうえ、どうしても避けられないヒューマンエラーも出てきてしまいます。

しかし、AIを活用すればそのような課題の多くは解決できます。さらには、人には気付くことのできないインシデントも可視化できるはずです。

今後は、工場の管理は全てAIで行うようになっていくのでしょう。
AIに仕事が奪われていくのは避けられませんが、我々人間はAIにはない創造性を発揮していく必要があります。

参考記事:https://xtech.nikkei.com/atcl/nxt/news/18/12273/