基本情報技術者講座の講師ブログ

情報教育の歴史

昨今、学校での情報教育が大きく変化しています。
2021年までの段階で、ほぼすべての小中学校に1人1台の情報端末の配備が完了しています。さらには、これから電子教科書の導入も始まります。
近い将来、重いランドセルを背負う必要がなくなるのでしょう。

実はこういった情報教育は、1986年には始まっていました。公的に学校で「情報活用能力」の教育が目指されました。ただ、当時は一部の教師が行っているだけで、日本で全体化されたものではありませんでした。
その状態が大きく変わるのは、2008年頃です。小学校でのネットいじめなどが大きな問題になった頃ですね。情報モラル教育が本格的にスタートしました。そして、2016年の中央教育審議会で情報化社会の発展に寄与するための教育が目指されるようになりました。そして、2020年に入り、ついにプログラミング教育やデジタル端末の配備などが始まりました。

このように考えると、じつに30年以上かけてようやく情報教育が本格化したといえます。
これらの教育の結果、どのような人材が生まれるのか楽しみですね。