証券外務員講座の講師ブログ

証券会社の歴史

皆さん、こんにちは。
フォーサイト証券外務員専任講師の伊藤です。

今回は、証券会社の歴史について語りたいと思います。是非証券会社の歴史も知り、外務員として説明できるようになってくださいね。

■証券取引所とともに歴史をつくってきた

証券会社は、取引所が設立されたことで誕生します。1878年に東京株式取引所と大阪株式取引所が設立され、それをきっかけに株式注文を取り次ぐ証券会社が誕生しました。当時から今も存在する最古の証券会社は、あかつき証券(旧黒川木徳証券)といわれています。

1949年には、証券会社を会員とする東京証券取引所、大阪証券取引所(現在は大阪取引所)が設立されました。その後、名古屋、札幌、福岡、京都、広島、新潟といった地域にも証券取引所が設立され、それに伴い地方でも地域密着型の証券会社が誕生します。現在では、京都、広島、新潟の証券取引所が廃止され、東京証券取引所と大阪証券取引所は統合し日本取引所グループ(傘下に東京証券取引所、大阪取引所がある。大阪取引所は現物取引ではなく先物取引などを取り扱う)となっています。

日本の証券市場で大きな役割を果たしてきたのが、四大証券会社です。四大証券会社とは、野村證券、大和証券、日興証券(現SMBC日興証券)、山一證券です。バブル崩壊による景気低迷などもあり、山一證券は自主廃業、その他の証券会社も倒産、合併等を余儀なくされました。現在は大手証券会社というと、野村證券、大和証券、SMBC日興証券、みずほ証券、三菱UFJモルガン・スタンレー証券が該当します。

なお、昔からある対面営業の証券会社の他、1998年以降インターネット証券が台頭してきたこともあり、株式取引が身近になってきている側面もあります。大手ネット証券というと、SBI証券、楽天証券、マネックス証券、松井証券、カブドットコム証券が該当します。

現在では、ネットと対面両方を行う証券会社も存在し、株式の売買手数料も大変安くなりました。今後も生き残りをかけ、様々な付加価値をつけたサービス展開や合併・買収等が予想されます。

<演習>
一種・二種受験者、いずれも解いてみてください。

次の問題に答えなさい。○✕問題

【問題1】
業者は、サービスの提供に当たっては、当該取引に関する具体的な情報を把握するよう努めなければならない。

<解答> ✕
正しい内容は以下の通りです。
業者は、サービスの提供に当たっては、顧客の資産状況、投資経験及び投資目的を把握するよう努めなければならない。