証券外務員講座の講師ブログ

日本企業の決算情報について②

皆さん、こんにちは。
フォーサイト証券外務員専任講師の伊藤です。

今回は、前回に続いて決算について解説します。

■最低限確認しておきたいものとは?
前回説明した決算短信において、最低限確認しておきたいのが「経営成績」「財政状態」「業績予想」です。経営成績には売上高、営業利益、経常利益、当期純利益などが記載されています。いずれも毎期増加していることが望ましく、この状況を増収増益と呼びます。

財政状態では、自己資本比率、1株あたりの純資産など企業の負債や資本の状況が示されています。企業が健全な状況かどうかを把握するのに必要な情報です。

株価が大きく変動する可能性がある一番の内容は、業績予想といえるかもしれません。これは、その企業が翌期の見通しとして開示するものです。市場が想定していないような業績見通しとなれば、株価は大きく変動する可能性があります。

■まずは気になる企業のホームページを確認してみよう
こうした決算情報はどこに掲載されるのでしょうか?まずは企業のホームページにある「IR情報」を確認してみましょう。決算が発表されるとホームページにも公開されますので、誰でも無料で確認できます。

イチイチ個々の企業を確認するのは面倒。そんな方には、日本取引所グループの「適時開示情報閲覧サービス」を確認してみましょう。適時開示情報閲覧サービスでは、過去1ヵ月間における企業が開示した情報を確認できます。業績だけではなく、合併など重要な情報が公表されますので、是非確認してみてください。

<演習>
一種・二種受験者、いずれも解いてみてください。

次の問題に答えなさい。○✕問題

【問題1】
契約締結時交付書面の交付義務に違反した場合は、行政処分の対象となるほか、違反行為者と法人が処罰の対象となる。

<解答> ○
契約締結時交付書面の交付義務に違反した場合は、行政処分の対象となるほか、違反行為者と法人が処罰の対象となります。