証券外務員講座の講師ブログ

経済状況と株価の関係を知る

皆さん、こんにちは。
フォーサイト証券外務員専任講師の伊藤です。

今回は、経済状況と株価について解説します。

■株価は景気に先行して動く傾向がある
景気が良くなり、人々の気分が明るくなれば消費は増加します。モノが売れることで企業の売上は増加し、それに伴い投資も増加します。こうして経済状況が好転することにより、企業業績が堅調となれば株価は上昇します。

一方、景気悪化により人々がお金を使わなくなれば、企業業績は停滞し、株価は下落することでしょう。実際には、株価は景気に先行して動く傾向があります。そのため、人々の気持ちが高まりだした段階で株価は既に上昇している可能性が高いです。業績など結果は後からついてくるものなのです。

■金利上昇→通貨高は株価変動要因となる
金利が上昇する国の為替は、一般的に通貨高となる傾向にあります。仮に日本の景気が良くなり、金利が上昇したとします。他国の金利に変化がない場合、日本の金利は相対的に魅力度が増します。こうして日本に資金が流入し、日本円が買われ外国の通貨が売られることにつながります(円高外貨安)。

これにより、原材料等を輸入する企業にとっては同じ1万ドルの支払いでも130万円から110万円となることから、安くモノを仕入れることができます。一方で、自動車などの輸出産業では、同じ1万ドルの売上でも130万円から110万円に減ることにつながり、収益は減少します。日本では輸出産業の影響力が大きいため、円高となった場合は日本全体で見た時の売上が減り、その結果景気が落ち込む可能性もでてくるのです。

<演習>
一種・二種受験者、いずれも解いてみてください。

次の問題に答えなさい。○✕問題

【問題1】
有価証券関連業を行う金融商品取引業者は、社債管理者になることができる。

<解答> ✕
有価証券関連業を行う金融商品取引業者は、社債管理者になることはできません。

<お知らせ>
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