証券外務員講座の講師ブログ

外貨による運用を考える②

皆さん、こんにちは。
フォーサイト証券外務員講師の伊藤です。

前回に続き、外貨による運用について解説していきます。外務員としての提案を行うにはどうすれば良いか?という視点も含め、数回で解説します。

①外貨建て金融商品の主な種類

1.外貨預金
外貨預金は、預金を外貨で行うものです。日本の金利よりも金利が高く設定されている通貨も多いため、長く保有することで高い利息を得られることが外貨預金の魅力といえます。2022年11月現在において、先進国の中での金利水準は、カナダが最も高い状況(政策金利3.75%)にあり、米国のFF(フェデラルファンド)金利は3.00~3.25%となっています。

2.外貨建てMMF
外貨建MMFとは、主に外国の優良企業が発行するコマーシャルペーパーと呼ばれる約束手形や格付けの高い公社債などを投資対象とし、安定した収益を目指す公社債投資信託とよばれるもです。通常、外貨建MMFは外貨預金よりも利回りが高く、為替手数料も安いのが特徴です。

3.外国債券
外国債券(外債)とは、債券の発行主体、発行場所、発行通貨のいずれかが海外である債券をさします。外貨預金と比べて利回りが良いケースが多いといえます。ただし、金利上昇には弱く、償還前の売却によっては売却損が生じる恐れがあります。

4.外国株式
外国株式とは、海外の企業の株式が該当します。今後の成長が期待できる企業の株価は大きく上昇する可能性があります。個別の株式はリスクが高いものの大きなリターンも見込めます。とはいえ、投資初心者には手が出しにくいため、プロが運用する外国株式投信をもとに時間分散など徹底し運用を行っていくべきです。

続きは次回にて。

<演習>
一種・二種受験者、いずれも解いてみてください。

次の問題に答えなさい。○✕問題

【問題1】
資本金の額の減少は取締役会の決議事項である。

<解答> ✕
資本金の額の減少は株主総会の特別決議事項です。