証券外務員講座の講師ブログ

チャート分析④

皆さん、こんにちは。
フォーサイト、証券外務員講師の伊藤亮太です。

今回は、前回に続き、チャート分析に関する内容を解説します。

4つ目の原則は、「価格は相互に確認されなければならない」です。例えば、経済において世界は一つとなりつつある昨今において、前日のニューヨークダウが上昇すると、翌日の日経平均株価も上昇するといった流れがあります。米国経済が好調であれば、世界中に波及することから、日本株も上昇しやすくなるといえます。このように、関連しあう市場の動向をチェックすることはトレンドを捉える際に役に立ちます。
 
5つ目の原則は、「トレンドは出来高でも確認されなければならない」です。本格的な上昇トレンドが発生する場合などには、出来高も多くなります。売買が活発になるほどトレンドも発生しやすいのです。なお、出来高を伴って上昇トレンドが続いていたものの、その後出来高が減少しつつあるといった状況では、トレンドの終了を示している場合があるため、トレンド転換を確認すべき状況といえます。
 
6つ目の原則は、「トレンドは明確な転換シグナルが出るまで続く」というものです。上昇トレンドでは、高値と安値を切り上げながら上昇していきます。

例えば、上昇トレンドの転換は、高値の切り上げに失敗し、直近の安値を抜けて下落したときに発生します。高値の切り上げに失敗した段階で上昇トレンドは終了したと判断されます。そして、高値も安値も共に切り下げた状況となったときに、下落トレンドが形成され、トレンドが転換したと判断できます。こうした値動きを見逃すことなく、上昇トレンドでは買い、上昇トレンド終了または転換が明確に分かった場合には売ることで利益を得られるようにしましょう。

<演習>
一種・二種受験者、いずれも解いてみてください。

次の問題に答えなさい。○✕問題

【問題1】
投資法人制度における投資口の譲渡は、自由に行うことができる。

<解答> 〇
投資法人制度における投資口の譲渡は、他の投資主の合意を必要とせず、自由に行うことができます。