皆さん、こんにちは。
フォーサイト証券外務員専任講師の伊藤です。
今回は、証券会社の口座について解説していきます。
■特定口座は複数の金融機関で口座開設可能
証券会社や銀行などで投資用の口座を開設する場合、NISA口座以外に一般口座と特定口座があります。一般口座と特定口座はいずれも利益に対して税金がかかる課税口座となりますが、その大きな違いは、年間取引報告書を誰が作成するかという点と、確定申告が必要かどうかという点です。
特定口座とは、年間取引報告書を金融機関が作成してくれるものです。一年間でどれぐらい売買を行い、利益が出たのか、この報告書を見ることで一目瞭然となります。一般口座ではご自身で年間取引報告書を作成しなければならないため、取引の多い方は作成が大変です。そのため、特定口座が無難です。
また、特定口座には源泉徴収ありと源泉徴収なしがあります。源泉徴収ありでは、金融機関が税金の徴収も行ってくれます。これに対して、源泉徴収なしでは、確定申告により税金の申告や支払いをご自身で行う必要があります。そのため、手間暇を考えると、投資初心者の方がNISA口座以外に口座開設をする場合、特定口座(源泉徴収あり)をおすすめします。
なお、いずれの口座開設においても費用はかかりません。無料で作成できます。なお、NISA口座は1つの金融機関でしか作成できませんが、特定口座は複数の金融機関で作成が可能です。NISAの投資枠だけではなくさらに投資したい場合や、リスクは高いがリターンも高くなる可能性のあるレバレッジ投資信託などNISA口座では投資ができない商品に投資したい場合などには、特定口座を活用する必要があります。そうした場合も考慮して、NISA口座以外に特定口座も開設しておくと良いでしょう。
<演習>
一種・二種受験者、いずれも解いてみてください。
次の問題に答えなさい。○✕問題
【問題1】
外国投資信託とは、日本において外国の法令に基づいて設定された信託で、投資信託に類するものをいう。
<解答> ×
外国投資信託とは、外国において外国の法令に基づいて設定された信託で、投資信託に類するものをいいます。