行政書士講座の講師ブログ
イギリスの政権交代

皆さん、こんにちは!
フォーサイト専任講師・行政書士の福澤繁樹です。

先ごろ行われた、イギリス議会下院(定数650議席)の総選挙において、最大野党・労働党が6割超を獲得して圧勝したそうです。
イギリスでは2010年から現政権の母体である保守党が政権を担ってきましたが、今回の総選挙によって14年ぶりの政権交代が実現することになるそうです。
この後は、労働党の新政権が発足し、スターマー党首が首相に就任するとのことです。

今回の選挙では、報道によると、イギリスの経済や公的な医療サービス、移民問題などが争点となり、国民の多くは生活が苦しく、さらには政権の不祥事に対する不満などから保守党の支持率は低迷したものと分析されています。

日本でも、政権交代があったことがありました。
しかし、当時の民主党政権は、国民の期待するような内容の政治を行うことができませんでした。

しかし、イギリスの政権交代のニュースを聞くと、やはり日本でも政権交代が繰り返される必要性があると思いました。
もちろん、また新しい政権は人材不足で失敗する可能性が高いと思います。
信頼できる野党が見当たりません。
しかし、それでも政権交代は必要だと思います。

政権交代が可能である。
政権交代は十年に一度のイベントではない。

この事実が、現在の政権にある有能な政治家の皆さんに、緊張感をもって税金の使い道を考えてもらうことにつながると思います。

前回の政権交代で、「やはり〇〇ではだめだ」、「〇〇にしておけば、なんだかんだ安心」という趣旨のことを言う方がいらっしゃいます。
しかし、その政権与党がうまく機能していない場合には、一度はリセットするということが大切な気がします。

民主主義は、選択を間違えないためのシステムではなく、選択を間違えても、その度に話し合いをもって軌道修正ができるというシステムだと思います。

だから、まず変化して、そこからまた考えるということが、今は必要な気がします。
イギリスの皆さんに敬意を表します。

今回は、このへんで。