インテリアコーディネーター講座の講師ブログ

集合住宅の分類(1)

みなさん、こんにちは。
IC講座担当講師の鈴木です。

以前(4月)のブログで、「建築基準法には集合住宅という用語はありません。住宅は、①一戸建ての住宅、②長屋、③共同住宅の3つに分かれます」とお話ししました。しかし実際は集合住宅の分類について出題されています。2回に分けて分類の仕方とその特徴をお話ししたいと思います。

分類の仕方は、①設計手法による分類、②高さによる分類、③平面形式による分類、④断面形式による分類、大きく4種類あります。今回は①と②についてです。
①設計手法による分類は、ⅰ)2段階供給方式;躯体部分(スケルトン)のみが完成し、内部の私的部分(インフィル)は居住者が自由に構成できる分譲マンションなどの供給方式、ⅱ)スケルトン・インフィル住宅;長期間の耐久性をもったスケルトンと、可変性を重視したインフィルを分離して長く使い続けることを重視した住宅、ⅲ)フロンテージセービング住宅;各戸の間口をせまく奥行きを深くして、同条件の住戸を多くとり空間効率を高めるという考え方で出来た住宅、ⅳ)コーポラティブハウス;入居希望者の共同出資で土地を購入し、設計者や施工者を選び建てるという方式の住宅、ⅴ)コレクティブハウス;異なる世代の複数世帯が、住宅の一部の機能を共同所有して一緒に住む集合住宅、5種類になります。
②高さによる分類は、ⅰ)低層住宅;1〜2階、ⅱ)中層住宅;3〜5階(エレベーターが無くてもよい)、ⅲ)高層住宅;6階以上(エレベーターが必要)、3種類ですが、今は高層住宅がどんどん高くなって、20階以上を超高層住宅として4種類に分けることもあります。

次回は引き続き③、④についてお話ししたいと思います。

それではこのあたりで、また!