インテリアコーディネーター講座の講師ブログ

軽快な石の教会

みなさん、こんにちは。
IC講座担当講師の鈴木です。

 コロナの影響で、昨年から国内や海外へ旅行できません。実際に出向いて建物を見て、その空間に身を置くことができないので、インプット不足を感じています。せめてもと、過去に訪れた建物の写真や情報を見て思いを巡らせていると、新たに発見することもあります。その中から2回に分けて二つの教会についてお話ししたいと思います。今回は石の教会についてです。

 写真はフィンランドのヘルシンキにある[テンペリアウキオ教会]です。地中の岩盤をくり抜いた上に、円盤型の天井をかぶせた半地下の教会(写真左)です。エントランス上の十字架(写真中)が無いと外観からは何の建物かわかりません。内部は天然石を積み上げた壁に囲まれ、天井に沿ったガラスルーバーから光が差し込みます(写真右)。このガラスルーバーからの光と天然石の影がリズムを作り、軽やかで静寂な内部空間になっています。

 外観の岩盤、石、半地下から思う重厚、暗いというイメージとは全く違う、軽快でリズミカルな内部空間が広がり見事に裏切られます。
次回は木の教会についてお話しします。

それではこのあたりで、また!