インテリアコーディネーター講座の講師ブログ

換気量と換気回数の計算

みなさん、こんにちは。
IC講座担当講師の鈴木です。

今回は、室内空気を清浄に保つために、汚染された空気を排出して清浄な空気を取り入れる換気について再確認します。

室空気の汚染濃度を許容値以下に維持するのに必要最低限の換気量を「必要換気量」と言います。必要換気量は室の用途、汚染物質の発生程度、在室者数や活動状況などにより変わります。では、『24㎥の室に、安静状態(二酸化炭素発生量0,013㎥/h)の在室者が一人、外気の二酸化炭素濃度350ppm』の時の必要換気量を計算しましょう。室内汚染の指標には二酸化炭素濃度を使うので、許容濃度は1000ppmです。
必要換気量=0,013/(1000−350)×10-6=20㎥/h
(ppmの単位は1,0×10-6に注意して下さい)
この室を二酸化炭素許容濃度1000ppmとするための必要換気量は20㎥/hとなります。
次に、この室の換気回数は、1時間あたりの換気量を室の容積で割ったものなので、
換気回数=20/24≒0.83回/h
1時間に0.83回なので、1時間に1回室の空気を入れ替えれば十分ということになります。

室容積、在室者数、在室者の状態、外気の二酸化炭素濃度は、状況で変化します。二酸化炭素許容濃度1000ppmと、公式を覚えておけば、必要換気量と換気回数を出すことができます。

それではこのあたりで、また!