皆さん、こんにちは。
景気がよくなり、労働力が不足してくると、
企業は労働力を確保するために様々な工夫をしなければならなくなります。
その工夫の1つに賃上げがあります。
「他の企業より給料がいいですよ」ということをアピールして、
労働力を確保しようとするわけですね。
しかし、確保したい労働力が正社員でない場合、
賃上げと同時に、従業員の追加募集をしなければならなくなるんです。
どういうことでしょうか?
日本の税制には、被扶養者が年間103万円以上稼いでしまうと
扶養者の税金が高くなるという仕組みが組み込まれています。
旦那さんが正社員で奥さんがパートをしているというパターンでは、
奥さんが103万円以上稼いでしまうと、旦那さんの税金が増えてしまうんです。
そのため、奥さんは稼ぎが103万円以上にならないように
労働時間を調整しようとします。
大学生や高校生がバイトで年間103万円以上稼いだ場合も、
保護者の税金が増えるという同じ現象が起こります。
そこで時給が上がると何が起こるでしょう?
旦那さんや保護者の税金に影響を与えないようにするため、
パートやアルバイトをしている人は労働時間を減らそうとするわけです。
パートやアルバイトで成り立っている企業で時給を上げると、
パート・アルバイトの一人一人が少しずつ労働時間を減らそうとするので、
業務量が変わらない場合には、パート・アルバイトを
追加募集しなければならなくなります。
景気がよくなるとより多くの労働力を必要とします。
しかし、人口減少社会であるため、その労働力は減少傾向です。
とすれば、景気がよくなっても業務量を増やさない工夫、
業務量が増えても増える前と同じ人数(同じ時間)で
こなせる工夫が必要です。したがって、ITの登場ですね。
現在は、人間が行ってきた単純作業を、
コンピュータを組み込んだ機械にさせるというフェーズですが、
そのうち、人間とITシステム(人工知能)が共同作業をする
という時代が来るかもしれません。
そうなると、コンピュータのことを
よく知っている必要があるでしょう。
コンピュータのことをよく知って、
少なくともコンピュータにコキ使われないで
すむように準備しておかなきゃいけないですね。