ITパスポート講座の講師ブログ

すべてつながっているのかも?

皆さん、こんにちは!
ITパスポート講座担当の小野です。
今日もがんばっていきましょう!

先日、とても悲しい事件がありました。
5歳の女の子が両親から虐待を受け、「もうゆるして」との願いも聞き入れられず、
衰弱死してしまった事件です。

この事件を知ったとき、まず、親としての感情が反応しました。
「何で、自分の子どもにそんなことをできるのか?」 
もしかすると親というより人としての感情かもしれません。

自分の子どもでない(通りすがりのまったくの他人の子)としても、
衰弱して動けなくなっている子どもを相手に、
その子どもがルールを破ったからといって、
殴る蹴るの暴行をはたらけるだろうか?
と強い反感を感じてしまいます。

この事件の少し前には某大学の事件が起きました。
監督・コーチが選手にタックルを無理強いした事件です。選手になす術はなかったのでしょう。
選手は物理的には監督に対抗できた
(つまり、監督をぶん殴って嫌がらせを解消できた)のでしょうが、
そんなことをするとその後の人生をめちゃくちゃにされてしまいかねない立場であり、
実質的には対抗できませんでした。

他にも学校でのいじめによる自殺、
ブラック企業での上司の部下への対応、
監督業界への役所の対応など、
最近問題になったいくつかの事件も、
立場の強い人間が立場の弱い人間に対して、
本来は必要のない様々な暴行をふるっているという共通点を見いだすことができ、
最近生じた事件はすべて根っこでつながっているような気がします。

虐待:家庭の中で立場の強い者が弱い者を攻撃する。
いじめ:生活環境の中で立場の強い者が弱い者を攻撃する。
ブラック企業:会社の中で立場の強い者が弱い者を攻撃する。
  
こう考えると、最近、問題視されるようになったクレームも同じかもしれません。
クレーム:商品売買の場で立場の強い者が弱い者を攻撃する。

要するに、すべて、立場の強い者がその強い立場の使い方を
間違えているということなのでしょうか。
とすると、私たちに課された課題は、
自分が置かれている立場の使い方を適切に学ばなければならないということなのでしょう。

では、どうすればいいのでしょう?
そんなことを画一的に教える場を提供することはできるのでしょうか? 
学校? そのための教育はもうやっているでしょう。
先生たちがモンスターペアレンツに攻撃されながら、
過労死レベルで働かなければこなせない猛烈な業務量に圧倒されながら…。

強い立場を乱用した場合の罰則を作って、
徹底的に適用していくしかないのでしょうか? 
飲酒運転だって罰則強化して、それを徹底的に適用していった結果、
徐々に飲酒運転はダメだという意識が浸透してきたところです。
でもこれは人として哀しいですね。

言うだけでは理解できず、実際に痛い目にあわないと理解できないということですから。

考えれば考えるほど分からなくなってしまいます。
皆さんはどう思いますか?