ITパスポート講座の講師ブログ

日本は生産性が低いっていわれるけど・・・

皆さん、こんにちは。

日本は生産性が低い。
人口が減っていくなかで生産性を上げていかなければ日本経済が崩壊してしまう。

経営者側にたった報道でよく展開される主張です。
だから、もっと働けと。

でも私は、これ以上働いたら死んじゃうよ、
どうやったらこれ以上効率的に働けるのかと感じてしまいます。
皆さんはどうですか?
 
そこで生産性に使われる統計数値を調べてみました。
実際調べてみると、日本の生産性(62,486ドル)が高くないのは事実でした。
データが得られる39ヶ国のうち20位です。

ただ先進諸国はすべて日本より上位に位置していて、
日本より下位に位置しているのは新興国ばかりです。
生産性は次の式で計算されます

生産性=GDP÷就労者数

ですから、生産性を上げるためにはGDPを増やすか、
就労者数を減らすかのどちらかです。
まずはGDPをみてみましょう。そもそもGDPはどうやって計算するんでしょう? 

GDP=消費+企業の投資+政府支出+純輸出(輸出―輸入)
 
GDPを増やすためにはどれかを増やせばいいわけですね。

日本は、GDPに占める政府支出(20%)と企業の投資(20%)の割合は
先進国の中で平均レベルですが、消費(60%)の割合は少し高く、
その分だけ純輸出(0%)の割合が少し低くなっています。

日本は、もちろん輸出もしていますが
同じくらい輸入もしているので、純輸出はゼロとなるわけです。

以前は輸出が輸入よりも大幅に多い国でした
(貿易立国といわれたくらいですよね)。

現在は、原発事故に伴う燃料費の輸入が多くなり、
その分GDPを引き下げているわけです。

また円高だから工場を海外に移す=輸出が減るという話も
よく聞く話で、ちゃんとデータにも表れているんですね。

ですから、日本のGDPを増やすために
最も手を付けやすいのは純輸出を増やすことです。

ではどうやって増やしましょうか? それは次回。