ITパスポート講座の講師ブログ

ネット企業が私たちの生活を把握している件

皆さん、こんにちは。

いやぁ~、IT技術の進化って恐いですね。
ビッグデータという言葉がよく聞かれるようになりましたが、
企業は多くのデータを集めて、それを統計処理し、
自らの事業に役立てています。

例えば、小売店はPOSシステムを使って売上処理をすると同時に、
商品が売れたときの環境(日時や天候)、
商品の購入者の属性(年齢層、性別)などを集めて、
どんなときに、どのような人に対して、
どのような商品が売れるのかを統計的に導き出しています。

そして、同じような環境が再現されそうなときに、
キャンペーンを行って、売れやすい状況を作り出しているのですね。
 
ネット通販企業はもっと先を行っています。
売れたときのデータだけでなく、
購入者がどの商品とどの商品をどのように見比べて、
どのくらいの時間で購入したのかまでデータとして集めているようです。

ネット通販では、購入者は商品が説明してあるページを
何度も往復して(複数の商品を見比べて)、
最終的にどれを購入するかを決めますよね。

ネット通販企業は、購入者がどのページを
見たかをすべて記録しているわけです。
 
その結果、購入者には購入した商品に関連する
(一緒によく買われている)商品のお知らせが頻繁に届くことになります。
また、購入しなくても、購入しようとしていた商品あるいは
関連商品のお知らせ頻繁に届くことになります。

先日、ポットを購入するためアマゾンのHPを閲覧し、
複数のポットを見比べ、あるメーカーのポットを購入しました。

すると、翌日からそのポットに関連する商品のお知らせメールが届くんですね。
また、アマゾンのHPにいくと、「小野様にお勧めの商品はこちら」的なポップアップが出るんです。

また、旅行サイトのじゃらんである旅館を予約すると、
それ以降、ヤフーなどのポータルサイトにじゃらんが広告を出している部分で、
私が比較検討した旅館の一覧が並べられるんですね。

私のPCの情報がじゃらんに登録されていて、
その情報に基づいて、ヤフーの広告が制御されているのでしょう。
 
つまり、どこかの企業によって、
私たちのネット上での行動がほぼすべて記録されている
ということです。あぁ~恐いです。