今月は、ITパスポート試験の合格率のうち、
学生さんの合格率をちょっと詳しく分析してみましょう。
大学生、専門学校生、高校生の合格率は次の通りです。
区分 | 平成24年 | 平成25年 | 平成26年 |
大学生 | 34.5% | 45.4% | 46.0% |
専門学校生 | 23.8% | 29.7% | 31.8% |
高校生 | 15.3% | 22.9% | 24.9% |
大学生・専門学校生・高校生の受験者が2~3万人なのに対して、
短大生・高専生の受験者が1,000人程度なので、大学・専門学校生・高校生に絞りました。
すべての区分で合格率がアップしているのがわかります。
大学生は半数近くが合格でき、全体の平均(平成26年の全体の合格率48.8%)
と同程度の状況になっているのですね。
11月に書いたブログでは次のような表を出しました。
合格率 | 受験者数 | |
大学生 | 43.02% | 29,073人 |
専門学校生 | 28.64% | 22,914人 |
高校生 | 20.76% | 29,961人 |
これはITパスポート試験が始まってからのすべての試験での平均です。
この2つの表をあわせて考えると、大学生・専門学校生・高校生とも、
平成24年の合格率が全体平均を下げているのであり、
近年は徐々に合格しやすくなっていることがわかります。
ただし、ITパスポート試験では、企業の組織や経営に関する問題が
かなりの割合を占めますので、専門学校生や高校生にとっては
なかなか難しいのでしょうか。
また、論理的思考能力が問われる場面が多いですので、
これまでの人生での総勉強時間が短い高校生は不利にならざるを得ないということでしょうか。
でもでも、がんばれ高校生!