ITパスポート講座の講師ブログ

画面表示に関する問題

皆さん、こんにちは。

ITパスポートではコンピュータの画面表示(解像度や色数)
に関する知識が問われます。

フルハイビジョンや4Kなど、一般的にも解像度の話はよく出てきますね。

受講生の方からの質問でも、画面表示に関する問題については
よくご質問を受けます。

さて、ITパスポート試験では単に解像度を求めさせる問題だけではなく、
もう一歩踏み込んで、あるいは他の知識と組み合わせて出題されることが多いようです。
 
たとえば、次のような問題が出題されます。
  
現在、1,600×900ドットのフルカラーで表示しているが、
1,920×1,080ドット(フルハイビジョン)で表示しようとすると、
65,536色でしか表示できなくなる。
フルカラーで表示し続けるために適切なのはどれか? 

 ア モニターを交換する。     イ ハードディスクの容量を大きくする。
 ウ VRAMの容量を大きくする。 エ 主記憶の容量を大きくする。

正解はウです。コンピュータは、画面に映す画像(映像)を一度VRAMに保存し、
そのVRAMからディスプレイに映し出します。
よって、VRAMに保存できない画像(映像)は
ディスプレイに映し出せないということになります。

画像の容量は次のように計算します。
  
 画像容量=VRAM容量=色数(bit)×画面解像度(ドット)
                =色数(bit)×画面解像度(ドット)
             ここを「1,920×1,080ドット」にした。
ということは、メモリ容量が変わらない場合、色数が少なくなるわけです。
だから、問題文に「65,536色しか表示できなくなる」とあります。

フルカラーにする=色数を増やすためには
VRAM容量を大きくしなければなりません。