ITパスポート講座の講師ブログ

いやぁ~、やっぱり日本は子育てに厳しいですね

皆さん、こんにちは。

現在、日本はとても大変な少子化問題を抱えています。
私たちの日々の活動のほとんどが経済活動です。

家でボーっとテレビを見るのも、
CMという企業の経済活動に参加しているのですし、
電力消費という経済活動です。

日本は資本主義社会で、人々の生活に必要な財・サービスの
ほとんどを企業に供給させているのですから、
生活そのものが経済活動にならざるを得ないわけですね。

少子化は経済活動を行う人が減るということを意味しますから、
企業による財・サービスの供給を難しくさせるでしょう。

売れる量が少ないと企業は撤退せざるを得ませんから。
人々の生活に支障を来すようになり、日本人全員が困るようになります。
だから、いろんなところで、
「子育てに優しい社会を作って、少子化問題を解決しなければならない!」
と叫ばれているわけです。

でも、やっぱり、まだまだ少子化問題はなくならないだろうと思う出来事がありました。
それは、少子化の影響も最も大きく、かつ、近い将来に受ける小学校での出来事です。

うちでは、長男が4月から小学校に入学します。
そのため、2月のある平日の午前中に入学説明会が開催されました。
正直、「えっっ!」って思いました。現代の流れは、
子供をもっても働き続けられる社会を作ることです。

男女共同参画白書によれば、共働き世帯は全体の6割ですから、
平日の午前中には6割の家庭のお母さんが働いているはずです。
ということは、半分以上のお母さんはこの入試説明会のために
仕事を調整しなければならないということになります。

こんな状況だと私たちのような市民かつ
被雇用者は板挟み状態になってしまいます。

小学校の言い分はおそらくこうでしょう。
「ワークライフバランスの社会なんだから、
当然、仕事を休ませてもらえるでしょう?」 
職場の言い分はおそらくこうでしょう。
「税金払ってるんだから、土日に公共サービスしてもらえ!」

市民かつ被雇用者はどうするか? 
結局、学校の先生にわがままな親と思われるか、職場に嫌われるか、
どちらがより嫌なのかを選ぶネガティブ選択をするということになります。

まさに、「総論賛成各論反対」の典型例ですね。
子育てに優しい社会の実現を目指すという理念はあるけど、
実行するつもりはないといういつものパターンのようです。