危険物取扱者乙種4類講座の講師ブログ

イソプロピルアルコールとは

みなさん、こんにちは。
フォーサイト専任講師の姥谷です。

前回は、「n-プロピルアルコール」についてご紹介しましたので、今回はアルコール類のうち「イソプロピルアルコール」について見ていきたいと思います。

イソプロピルアルコールは、有機溶剤や消毒剤、水抜き剤などとして用いられます。名称の「イソ」は枝分かれしていることを意味しており、以下のような特徴があります。

また、イソプロピルアルコールは、危険物取扱者の試験においては、2-プロパノールと表記されていることもありますので、ご注意ください。なお、前回ご紹介したイソプロピルアルコールは、1-プロパノールと表記されることもあります。

▪特有の芳香を有する無色透明の液体
▪水、エーテルに溶け、液温が20℃で炎を近づけると引火する(引火点:12℃)
▪比重は水より小さく(0.79)、沸点は水より低い(82℃)
燃焼範囲はおおむね2~13vol%である
▪炎は見えにくい(淡青白色)、場合があるため注意が必要である

アルコール類のうち、メタノールやエタノールは比較的、見聞きすることもあるかと思いますが、イソプロピルアルコールは、あまり聞きなれない方も多いかと思います。

アルコール類のうち、n-プロピルアルコールは最も出題頻度が低いと前回触れましたが、これに対して、イソプロピルアルコールは、メタノールと並んで出題頻度が高いので、優先的に学習していただきたい物品になります。

今回、「イソプロピルアルコール」についてご紹介したことにより、アルコール類については、一通りご紹介したことになりますので、次回からは「アルコール類に関する過去問」についてご紹介していきたいと思います。