危険物取扱者乙種4類講座の講師ブログ

アルコール類に関する過去問①

みなさん、こんにちは。
フォーサイト専任講師の姥谷です。

前回は、「イソプロピルアルコール」についてご紹介したことによりアルコール類については、一通りご紹介しましたので、今回はアルコール類の過去問うち「共通する性状」について見ていきたいと思います。

アルコール類に共通する性状として、次のうち正しいものはどれか。

1.無色透明で無臭の液体である。
2.比重は水より重い。
3.蒸気比重は1より小さい。
4.沸点は水より低い。
5.発火点は100℃である。

それでは、各選択肢を解説していきたいと思います。

1.一般に、特有の芳香を有します。
2.比重は1より小さいため、水より軽いです。
3.蒸気比重は1より大きいです。
4.一般に沸点は水より低いです。
5.一般に発火点は100℃を超えます。

よって、正しいものは、選択肢4.になります。

なお、選択肢の3.の蒸気比重については、アルコール類のみならず、第4類の危険物全般に共通して、蒸気比重は、1より大きくなるのは、すでにご紹介した通りです。

共通する性状は、本問のような総論的な問題はもちろんのこと、個別の物品についても各選択肢の正誤判断に使える知識ですので、しっかりと押さえておきたいところです。

今回、アルコール類の過去問のうち「共通する性状」についてご紹介したことにより、次回はアルコール類に関する過去問のうち「メタノール」についてご紹介していきたいと思います。