危険物取扱者乙種4類講座の講師ブログ

第2石油類に関する過去問①

みなさん、こんにちは。
フォーサイト専任講師の姥谷です。

前回は、第2石油類のうち「アクリル酸」についてご紹介したことにより、第2石油類は、一通り見たことになりますので、今回からは、「第2石油類の過去問」のうち、「共通する性状」について見ていきたいと思います。

第2石油類の性状について、次のうち誤っているものはどれか。

1.引火点が20℃以下のものはない。
2.比重が1より大きく、水の下層に沈むものがある。
3.水に溶けるものがある。
4.蒸気比重は1より大きい。
5.発火点はすべて第1石油類より高く、第3石油類より低い。

それでは、以下の通り、各選択肢を解説していきたいと思います。

1.第2石油類は、1気圧において引火点が21℃以上70℃未満のものをいいます。
2.第2石油類で比重が水より重いものは、クロロベンゼン約1.1、酢酸1.05、アクリル酸1.06があります。
3.酢酸、アクリル酸、プロピオン酸は第2石油類の水溶性です。
4.蒸気比重はすべて1より大きいです。
5.発火点は、品名には関係がなく、高低は物質によって異なります。

よって、正解は、選択肢の「5」になります。
引火点と発火点を混同しないように注意してください。

今回は、第2石油類の過去問のうち「共通する性状」についてご紹介しましたので、次回は、「第2石油類の過去問」のうち「灯油」についてご紹介していきたいと思います。