危険物取扱者乙種4類講座の講師ブログ

消火の方法とは

みなさん、こんにちは。
フォーサイト専任講師の姥谷です。

前回の「粉じん爆発」について、一通り、「燃焼の基礎に関する過去問」を見ていきましたので、今回からは「消火に関する基礎」についてご紹介していきたいと思います。

今回は、「消火に関する基礎」のうち、「消火の方法」をご紹介していきたいと思います。

消火とは、燃焼を止めることをいいます。
まずは、しっかりと定義を押さえるようにしてください。
「消火=燃焼を止めること」ですので、前提として、燃焼に関する基礎についてご紹介してきたわけです。

また、消火については、基礎的な物理学及び基礎的な化学の科目だけでなく、危険物の性質並びにその火災予防及び消火の方法でも出題されますので、相互の科目の理解を深める上でも重要な単元になります。

消火を行うには、燃焼の3要素である可燃物、酸素供給源、点火源の全てまたは一部を取り除く必要があります。

ポイントとなるのは、燃焼の3要素は、3つが全て揃わないと成立しないため、消火については、一部を取り除くことで、燃焼はもはや成立しないということになります。

なお、消火の3要素に抑制消火を加えて、消火の4要素といいます。
抑制消火とは、可燃物の分子が次々と活性化されて連続的な酸化反応が進行するのを抑制することで消火する方法で、負触媒消火ともいいます。

具体例として、ハロゲン化物による抑制作用があります。ハロゲン化物には、抑制作用(負触媒作用)があるため、消火剤の成分として利用されています。なお、ハロゲン化物には、窒息効果もあります。

今回は消火に関する基礎のうち「消火の方法」について、を見ていきましたので、次回は消火に関する基礎のうち「消火の種類」についてご紹介していきたいと思います。