危険物取扱者乙種4類講座の講師ブログ

消火の種類とは

みなさん、こんにちは。
フォーサイト専任講師の姥谷です。

前回は消火に関する基礎のうち「消火の方法」について見ていきましたので、今回は「消火の種類」についてご紹介していきたいと思います。

消火方法には、除去消火、窒息消火、冷却消火の3つの方法があります。

①除去消火
燃焼に必要な可燃物を除去して消火します。
・ガスの元栓を閉めてガスの供給を止める
・ロウソクの炎に息を吹きかけて可燃物であるロウの蒸気を除去する

②窒息消火
燃焼に必要な酸素の供給を遮断することで消火します。空気中には酸素が約21%含まれており、この酸素濃度を燃焼に必要な量以下にします。物質により燃焼に必要な酸素量は異なりますが、一般に石油類では、空気中の酸素濃度を約14%以下にすると燃焼は停止します。
・アルコールランプにフタをする
・油火災に泡消火剤を放射する
・乾燥砂をかける

なお、窒息消火は、物質中に含まれている酸素により燃焼している場合には、効果がありません。

③冷却消火
冷却して点火源から熱を奪い、燃焼物を引火点未満または発火点未満に下げることで消火します。
・住宅火災に注水する

3種類それぞれにどのような特徴があるのかという点と具体例を対応させておさえるようにしてください。

今回は消火に関する基礎のうち「消火の種類」を見ていきましたので、次回は消火に関する基礎のうち「消火剤の種類」についてご紹介していきたいと思います。