危険物取扱者乙種4類講座の講師ブログ

沸点と飽和蒸気圧とは

みなさん、こんにちは。
フォーサイト専任講師の姥谷です。

前回は「物質の三態」についてご紹介しましたので、今回は「沸点と飽和蒸気圧」をご紹介していきたいと思います。

〇沸点
液体を加熱していくとき、その液体の飽和蒸気圧(飽和蒸気)が外圧と等しくなると液体が沸騰します。このときの温度を沸点または沸騰点といいます。例えば、水の沸点は、1気圧において100℃になります。

また沸点の性質は以下のようになります。

▪沸点の低い液体ほど蒸発しやすい。
▪水に食塩を溶かした溶液の1気圧における沸点は、100℃より高い。
▪沸点は、外圧が高くなれば高くなる(液温が沸騰する温度は外圧の高低に従って変わる)。
▪可燃性液体の沸点は、100℃よりも高いものもあれば、低いものもある。
▪液面ばかりでなく、液体内部からも気化が激しく起こる。

〇飽和蒸気圧
液体を入れて密閉し、平衡状態にある容器の蒸気が示す圧力を飽和蒸気圧といいます。
一般に、液体の温度が上がると蒸気圧は高くなります。

〇沸点と飽和蒸気圧の関係
液体の飽和蒸気圧は、温度の上昇とともに増大します。その圧力が大気の圧力に等しくなるときの温度が沸点になります。したがって、大気の圧力が低いと沸点も低くなります。

今回は「沸点と飽和蒸気圧」についてご紹介しましたので、次回は「気体の法則」についてご紹介していきたいと思います。