危険物取扱者乙種4類講座の講師ブログ

物質の三態とは③

みなさん、こんにちは。
フォーサイト専任講師の姥谷です。

前回は「物質の三態」についてご紹介しましたので、今回も引き続き「物質の三態」をご紹介していきたいと思います。

今回は、物質の三態に関連する用語を見ていきたいと思います。

〇状態変化と質量・体積・密度の関係
質量
物質を構成する粒子は、温度や圧力の変化で増減しないため質量は変化しません。

体積
温度が高くなると、粒子の熱運動が大きくなり、固体、液体、気体と順に体積は大きくなります(例外:水(液体)よりも氷(固体)の方が体積が大きくなります)。

密度
温度が高くなると、体積が大きくなり、物質の密度は小さくなります。固体、液体、気体と順に密度は小さくなります。

〇溶解・溶解度
溶解とは、物質が液体中に溶けて均一な液体となる現象をいいます。溶解した物質を溶質、もとの液体を溶媒、そして溶けて均一になった液体を溶液といいます。

例)食塩(溶質)+水(溶媒)=食塩水(溶液)

また、溶解度とは、溶媒100ℊ中に溶解することができる溶質の最大数をグラム数で表したものになります。固体の溶解度は、一般に温度が高くなるほど大きくなります。
一方、気体の溶解度は、温度が高くなるほど小さくなり、圧力が高くなるほど大きくなります

〇沸点上昇
溶液の沸点が純粋な溶媒よりも高くなることを沸点上昇といい、溶液と純粋な溶媒のそれぞれの沸点の差を沸点上昇度といいます。希釈溶液の沸点上昇度は溶質の種類に無関係で、溶液中の溶質の質量モル濃度に比例します。

〇質量モル濃度
質量モル濃度(mol/㎏)とは、溶媒1㎏中に含まれている溶質の物質量(モル)を表した濃度をいいます。

今回で「物質の三態」については一通りご紹介したことになりますので、次回は「沸点と飽和蒸気圧」についてご紹介していきたいと思います。