みなさん、こんにちは。
フォーサイト専任講師の姥谷です。
前回は「物理の基礎に関する過去問」についてご紹介しましたので、今回も引き続きから「物理の基礎に関する過去問」をご紹介していきたいと思います。
熱に関する一般的な説明について、次のうち誤っているものはどれか。
1.比熱とは、物質1gの温度を1K(ケルビン)上昇させるのに必要な熱量をいう。
2.熱伝導率の大きな物質は、熱を伝えやすい。
3.比熱が小さい物質は、温まりにくく冷めにくい。
4.体膨張率は、固体が最も小さく、気体が最も大きい。
5.理想気体の体積は、圧力が一定で温度が1℃上昇すると、0℃のときの体積の約273分の1膨張す
る。
比熱が小さい物質は、温まりやすく冷めやすいです。
比熱が小さいということが何を意味しているかが分かれば、選択肢の「温まりにくく冷めにくい」という点が明らかに逆のことを意味しているのがお分かりいただけたのではないでしょうか。
よって、正解は3.になります。
なお、選択肢5.の「約273分の1」という数字は、前回ご紹介した問題でも関連するところですので、確認をしておいてください。
危険物取扱者の試験においては、熱力学の分野は、出題頻度が高いため、問題演習を通じて過去問対策を重点的に行うようにしておきたいところです。
今回は「物理の基礎に関する過去問」について、をご紹介しましたので、次回も引き続き「物理の基礎に関する過去問」についてご紹介していきたいと思います。