危険物取扱者乙種4類講座の講師ブログ

物理の基礎に関する過去問⑧

みなさん、こんにちは。
フォーサイト専任講師の姥谷です。

前回は「物理の基礎に関する過去問」についてご紹介しましたので、今回も引き続きから「物理の基礎に関する過去問」をご紹介していきたいと思います。

次のうち正しいものはどれか。
1.エタノールの比熱は、水より大きい。
2.銀の熱伝導率は、水より小さい。
3.ニッケルの線膨張率は、体膨張率より大きい。
4.熱の対流は、液体および固体だけに起こる現象である。
5.外気圧が高くなれば、沸点も高くなる。

各選択肢についてみていくと以下のようになります。
1.比熱は気体を除くと、水が最も大きくなります。よって、エタノールよりも水の比熱の方が大きくなります。
2.熱伝導率は、固体、液体、気体の順に小さくなっていきます。
3.体膨張率は、線膨張率の約3倍になります。
4.対流とは、熱が、温度差によって生じた液体または気体の移動によって、運ばれる現象のことをいいます。固体では、対流は起こりません。
5.外気圧が高くなれば、沸点も高くなり、外気圧が低くなれば、沸点も低くなる関係にあります。

今回の問題は、テーマが与えられておらず、「次のうち正しいものはどれか。」と問わて
ています。

ただ、本問は、選択肢1~4が熱力学の内容ですが、選択肢5のみが沸点と飽和蒸気圧の内容となっています。

いわゆる毛色が選択肢5のみが異なっていて、正解の選択肢になっています。
各選択肢は、正誤判断しやすいものや選択肢を一瞥して目にとまったものから、取り掛かるというのも一つの方法です。
今回は「物理の基礎に関する過去問」についてご紹介しましたので、次回も引き続き「物理の基礎に関する過去問」についてご紹介していきたいと思います。