公務員試験対策講座の講師ブログ

公務員試験受験生にオススメの資格

☆はじめに☆
以前、別のブログで、いつから学習をスタートすべきかという内容について
お話しした際に、「大学生1年生から公務員試験の勉強をするのではなく、
低学年のうちは資格などを取得して、それから学習をスタートしても
遅くない」と述べました。

そこで、今回は、公務員試験と相乗効果を狙えそうな資格と
その理由をいくつかオススメします。

①行政書士
試験科目である憲法、民法、行政法と
公務員試験の専門科目の中でも重要科目がかぶっています。

他にも、公務員試験の文章理解や一般知識の社会科学と重なる所もあり、
もっとも共通点が多い資格試験と言えるでしょう。

実は、行政書士は法律資格ですが、管轄は法務省ではなく、総務省(旧自治省)です。
地方自治を管轄する省庁が実施する試験ですから、共通点が多いのもうなずけます。

ちなみに、昔は、理科のように、公務員試験の自然科学分野との共通内容も
行政書士試験で出題されていましたが、司法制度改革の流れもあり、
法律資格化に舵を切ってからは、そのような出題はなされなくなりました。

②宅建
民法の出題が共通しています。
すべての試験が択一式でおこなわれるので、
択一式の学習方法の確立という点でも、公務員試験に役立ちます。
事実、低学年のうちに宅建の受験勉強を推奨し、
その上で、公務員試験の対策をとるという大学もあります。

③TOEIC
すでに英語が得意であるなら、加点が狙えます。
例えば、国家総合職採用試験では、スコア600以上で、
15点加算、730以上で25点加算など。地方自治体でも
TOEICでの加算を実施しているところは複数あります。

一方で苦手な方にとっても、文章理解の英文理解は避けては通れないところです。
その意味で、TOEICには、基本的な文法などを理解しやすい教材が充実しています。
是非活用して、英文理解対策にも生かしてみてはいかがでしょうか

④簿記
これは、国税専門官という試験種を
受験する方のみなのですが、会計学が出題されます。
国税専門官受験対策としては、会計学に力を入れる受験生は少ないようです。
その意味で会計を頑張るというのはセオリーから外れます。

とはいっても、将来的に国税を担おうという気概があるのならば、
時間的に余裕のあるときに是非学習しておくべきでしょう。
ちなみに、国税専門官の研修では、おそろしいペースで簿記の学習が進んでいきます。
そこでイヤにならないためにも、検討する価値はありそうです。

■まとめ
公務員試験は採用試験である以上、履歴書の資格欄に書くものではありません。
その意味で、一生使える資格とは異なるものです。
せっかくの学習を就職時・転職時の一時的なものにしてしまうのは、
少しもったいない気もしませんか。
せっかくだから、履歴書に何か残しつつ学習を進めたいという方は
是非、上記の資格の学習もオススメします。

参考サイト
人事院
「国家公務員採用総合職試験における英語試験の活用」 https://www.jinji.go.jp/saiyo/siken/eigosiken.pdf