通関士講座の講師ブログ

「許可」と「承認」の違い

みなさん、こんにちは。
講師の神田です。

先日、次の内容の質問をいただきました。
「テキストの中で、「税関長の許可」と「税関長の承認」といった文章があるが、
「許可」と「承認」に意味の違いはあるのか?」
このご質問は、他の方も疑問にお持ちになると思いますので、ブログにて回答を公開します。

1.定義
(1)「許可」とは、法令などによって一般的に禁止されている行為を、特定の場合に解除する行為のことをいいます。
(2)「承認」とは、一定の行為又は事実の存在を、許諾または肯定することをいいます。

2.本試験との関係
「許可」と「承認」は、1.のとおり、厳密には意味が異なります。
しかし過去問題をみると、許可か承認かを論点とする問題は、あまり多く出題されていません
(外為法からの出題では存在しますが、逆に言えばその程度です)。

むしろ、「許可(または承認)」が必要なのか、それとも「届出」で足りるのか、といった論点で
出題されます。
なお、「届出」とは、放任状態では違法行為が行われる可能性があるため、
ある行為を行うに当たって、監督官庁に事前(または事後)通知する義務を課したものです。

以上、ご参考にしてください。